2010/08/02

見出しに「機械学習」は珍しい

すっかり”一月に一回”の更新頻度となってしまい申し訳ありませんが,お察し下さい(苦笑)。
今回は,つい先ほど見た,どうしてもすぐにアップしておきたい記事を見つけたので,簡単にだけ紹介します。

【科学】将棋女流王将に挑むコンピューター 10月決戦 「機械学習」で棋力アップ 合議制で大ポカ阻止めざす (産経ニュースWeb版 2010.8.2 07:51記事)

タイトルにも書いた通り,機械学習の文言が新聞の見出しに載るのはかなり珍しいでしょうね。ちなみにここで言う機械学習は,(多分)ニューラルネットや強化学習,決定木の枝刈りあたりを指しているのだと思います。多分、と書いたのは,この手の将棋プログラムは競争相手が多いため,主要な部分はブラックボックスとしていることが多いためです(ちゃんと調べれば分かるかもしれませんが)。

私が以前所属していた大学の研究室でも,将棋の盤面評価や,良い手の探索などに関する研究が行われていましたので,ボナンザ,激指などといいう名称は非常に懐かしいです(他に,柿木将棋なんていうのもありました)。
ただし,私のところに来て,将棋のシステムを作りたい,といっても多分無理です。この辺りの分野には大きな知識やノウハウの蓄積が必要です。また,研究者が将棋にそれなりに詳しいことも重要だと思います(もちろん,知らなくても出来るかもしれませんが,知らない人がやりたいとは思わないでしょうね)。強化学習の研究についてならばいくらでも相談に乗りますが,強化学習を使った将棋の研究,となったとたんに一気にハードルが上がると思って下さい。
でも,面白いし夢のあるテーマだと思いますので,興味のある人は調べてみて下さい。

チェスでは,すでに世界チャンピオンを負かすシステムが出来ています。囲碁や将棋,分野は違いますが,サッカーでもいずれ・・・
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