2011/12/08

年末年始&年度末の予定

ほんの少しだけ時間に余裕ができたので,今のうちに年末年始&年度末の予定をリストアップしておこうと思います.

  • 12月11日・・・学校説明会.今年度最後の説明会.受験を検討している中学生が訪れます.僕は個人的にはやることはない(ハズ)ですが,学生が対応できないようなことがあれば参上します.
  • 12月17日・・・学科講演会.これは現役学生が先輩の進路に関する話を聞くのが主な目的ですね.就職してしばらくした学生や,専攻科・大学に進学・編入学した先輩の貴重な話が聞けます.
  • 12月22日・・・個人的には仕事納めの日.とはいえ,25日に指定している諸々の論文に関する修正作業は自宅でやることになるでしょう.なので,実質的な仕事納めは25日です.
  • 1月10日・・・今のところ,この日を仕事初めにする予定です.
  • 1月25日~29日・・・函館―室蘭:前半はNC(ニューロコンピューティング)研究会へ参加,後半は研究に関する打ち合わせです.室蘭まで行ってしまうと新千歳空港の方が近いので,行きは函館着,帰りは新千歳空港発です.
  • 1月26日・・・卒業研究発表会
  • 2月5日・・・特別研究発表会:専攻科の発表会ですね.上は本科.
  • 3月5日~8日・・・名古屋:情報処理学会全国大会へ参加します(発表は学生です).会場が僕の元所属大学なので,知り合いも沢山います.
  • 3月中旬?・・・もう一つの研究会に参加予定(近畿?)なのですが,実はまだ研究会自体が詳細な情報をオープンにしていないので,申込みができないでいます.多分,淡路島開催になるはず.
  • 3月19日・・・卒業式
今の所は,ざっとこんなところでしょうか.来年度初めは,個人的な事情で極力出張関係の仕事は入れない予定です.夏休み期間中あたりからあちこちに出向こうかな,とは考えているところです.

2011/11/13

テンプレートを変更しました

さて、出張2/3で福岡に来ています。
それより(?)、ブログのテンプレートを変更しました。なぜ今このタイミングで、という理由は特にありません(笑)。

今回の出張は大学対抗国際プロコン(ACM ICPC)のアジア地区予選なわけですが、今日、コンテスト本戦があります。詳細は、このブログのサイドバーにも表示されているtwitterで。
ICPCの公式アカウントもあります。

2011/11/09

出張 1/3

11月7日から10日の4日間,国際会議GrC2011に参加するため,台湾は高雄まで出張しています.現在はその3日目,僕の発表は昨日終了し,今日は一緒に来ている電通大の学生(昨年度の卒業生)の発表があります(これを書いているのは,まさに彼が発表するセッションの会場で,彼の発表は,あと1時間後,と言ったところでしょうか).

twitterでも何度か書きましたし,このエントリのタイトルにもある通り,今回の出張はこの後,中間試験の直前まで続く”出張3連発”の第一弾です.台湾は既に2度,今回と同じく学会目的で一回,昨年度からスタートした海外インターンシップの事前調査で一回訪れているのですが,僕の最も好きな国(とあえてここでは呼びましょう)の一つです.とにもかくにも食べ物がおいしく安い.そして人が優しく親切であること,漢字の国であるので,最悪筆談で何とでもなりますし,英語も結構通じますし,日本語が通じることも結構多いので,コミュニケーションに困ることもほとんどありません(街角の飲食店であれば,ジェスチャーでもスムーズにものが買えます).その上,最近はそれほどでもなくなってきたようですが,一昔前の日本のように(苦笑),休息に経済発展しているという勢いがあり,初回に来た8年前には,タクシー運転手が覚えきれないほど,新しい道路がどんどんできている,といった話も聞きました.

今回は,前回訪問時に2日間だけ滞在した台湾南部の高雄を主な活動地としています.前回は3月,今回は11月と,双方ともラッキーなことに(笑)真夏を避け,あらゆる台風の通り道と言われる台湾でも,”オフシーズン”と言える季節に訪れているわけですが・・・
さすがに高雄,台湾の中でも亜熱帯に位置する都市なだけあって,幸か不幸か晴天に恵まれなくても最高気温は25℃前後あり,一日のほとんどが曇天または小雨で湿度がとんでもなく高い!今朝の予想湿度は90%弱でしたが,ある程度時間に余裕があり,少々の観光をしていたまさにそのタイミングで今回の訪問期間中初の太陽が顔を出し,その瞬間日本の真夏かと思われるほどの熱気(&濡れた路面から水が気化する蒸し暑さ)に襲われました(苦笑).
明日には帰国の途に就く予定ですが,今回も非常に面白い経験ができました(特に同行学生の件で).興味がある人は帰国後にでも質問してください.初めて海外旅行へ行く皆さんへ向けた注意事項が一つ増えました(笑).

台湾は相変わらず僕にとって最も好きな場所の一つですが,高雄に行くのは夏はもちろん秋もダメで、春先がベストであること,およびやっぱり台北が僕には合っているようだということも改めて感じた出張でしたね.
帰国後は中一日開けて福岡,来週末は中国に行きます.中国は初めてなので,楽しみ半分,不安半分といったところでしょうか.

ちなみにここからは,発表終了後に書いています.僕といっしょに来た学生さんの発表ですが,まぁ・・・無事に・・・終わりました.

2011/10/30

読書は継続中

学生、教職員のみなさん、昨日と今日は、東京高専の学校祭「くぬぎだ祭」でしたが、大きなトラブルもなく無事終了しましたね(実はまだ、最後の花火が残っていますが&何だか校長先生のお話しのような書き出しとなってしまいましたが)。お疲れ様です。

僕はそんな中、twitterでも一部つぶやいた通り、明日開催される専攻科インターンシップ報告会の発表練習と、僕と一緒に7日から国際会議へ出発する学生の発表練習に付き合っていました。特に後者については、自分も同じ学会で発表する予定なのに全く資料が出来上がっていない状況で、発表練習なんかに付き合っていていいのか、等と一瞬思うこともありましたが、付き合っていいのです。その学生さんは高専を卒業してまだ半年。発表と言えば、中間発表を兼ねる大学コンソーシアム八王子・学生発表会のみ(本当はもう一つ研究会があったのですが、震災の影響で中止になってしまいました)。本格的な発表(&それに向けた資料づくり)の経験は著しく乏しいわけですから、まずはこちらをしっかりと仕上げるのが先決です。

良くも悪くも(?)、僕は場数を踏んでいますから(発表数だけならそろそろ三桁に上るかも)、発表言語が英語という点は多少気になりますが、最悪資料は行きの飛行機で作り、練習は前日、ホテルの部屋で○○しながらやります(発表経験のない人にはおすすめできません、というか、教員からその遥か前にダメだしが入ります)。

さて、かなり遠回りしましたが、そんな状況でも、時間を見つけては読書をしています(例えば通勤の電車内などで)。
読了していないので詳細は控えますが、複数の本を日によって回し読み(この表現で良いのかは不明)しています。現在読んでいて読了していないのは、複雑ネットワーク系と渋滞学に関する書籍です。これらは僕の研究分野に関連する(もしくは、いずれ関連しそうな)分野で、そこまで専門的な内容が記載されている書籍ではない(あえて入門書的なものを読んでいる)のですが、最近の忙しさのせいで少し読書再開まで時間が空いています。
代わりに、最近ぼちぼちと読み始めているのは、斉藤孝さんの書籍と、著者は忘れましたが日本神話に関連する書籍です。斉藤さんの本は、ベストセラーになったものは読んでいないのですが、それとは別の書籍については既に数冊読んでいます。日本神話については、単純に、”日本人なのに日本の神話を知らないというのはいかがなものか”と勝手に自分で思い至り読み始めました。

ちなみに、これらを除いて手を付けていない書籍が、主に自宅に10冊弱あります。これは面白そう、と思うと買ってしまうのですね(笑)。でも、おおよそファーストインプレッションの良かった書籍は実際に面白いので、それほど時間がかからずに読み終えることがほとんどです。

つい最近、(書籍の種類にかかわらず)「良いインプットをした者が、良いアウトプットを出せる」という話をしました。要は、良い本、良い論文を読めば、その分、言い回しや表現、話の展開や全体的な構成など、自分が実際に何かを書くときの参考になる知識が”知恵”として身につくので、自然と良い文章を作ることができるようになる、という意味です。
最近、書くことだけでなく、口に出して話をするときにも、自分から話し始めたはずなのに、最終的に何を言いたかったのか、自分でもまとめられないような学生が増えているように思います。

それはそもそも、練習が足りない、という以前の問題として、良い本を読んでいない、話がうまい人の話を聞いていない(or 聞く機会があるのに耳に入っていない)可能性が高いと思います。
逆に、何歳になろうとも、良い例を自分の脳にインプットする機会を積極的に作る努力をすれば、そこからいくらでも成長の機会はあるとも思っています。
ただし、生物学的に言って人間が最も成長するのはみなさんが学生である今であることはほぼ確かでしょうから、”今やらずにいつやる?”と僕が思っていることも事実です。

2011/10/25

今後の予定などなど

たまには,間をあけずにブログを更新する、というのもアリかと思い,大したネタもないのですが更新します.今回はむしろ,このブログを読んでくれているみなさん向け,というよりは,ある意味自分に対する備忘録的な内容です.

とは言え,特に僕の授業を受けることになるみなさんにとっては,少なくとも下記の日程で僕は学校にいませんので,基本的に当初僕がやる予定だった日時に,どなたか別の先生の授業が入る(&その先生のどこかの授業で僕が当該授業を実施する)ことになりますので,心の準備(笑)をしておいてもらえれば.

11月7日~10日:国際会議GrC2011(台湾・高雄)
11月12日~13日:ACM ICPC(大学対抗国際プロコン)アジア予選(福岡)
11月19日~21日:国際会議IWACIII2011(中国・蘇州)

真ん中にあるICPCのみ、アジア予選に進出する学生の”完全なる引率”で,残り二つは研究発表です.国際プロコンICPCは,昨年度情報工学科の学生チームが,東京高専では初出場で国内予選を勝ち上がり,アジア予選に進出しました.そして,今年は2年連続2度目のアジア予選進出,ということになります.
高専のチームが集まり,課題部門,競技部門,自由部門と部門が分かれている(高専)プロコンとは違い,大会当日,開始ととともに配布される問題(”国際”プロコンですから,問題文は英語,会場内での公用語も英語です)を,制限時間以内に何問正しく解けるかの勝負です.各プロコンにはそれぞれの面白さがあるでしょうが,瞬発力と頭の回転という意味が必要という意味では,ICPCの方が短期集中での大変さがあります.一方で高専プロコンの方は,本戦でどのような戦略でいくか(競技),同プレゼンすれば審査員や一般の方の目に留まるか(課題,自由)という意味で,事前準備が大事になってきますね.今年の高専プロコンは,震災の影響もあって時期と場所が変更になり,12月に舞鶴(京都)で実施されます.

知らぬ間にICPC&プロコンのPRになってしまいましたが,その前後に実施される国際会議では,僕および僕に関係する学生さんが発表してきます.こちらももちろん, ”国際” 会議ですから,発表も質疑も英語です.

2011/10/21

(人間の)学習とは

またもや一か月も間が空いてしまいました・・・とんでもなく忙しいです。実は今まさに忙しいのですが、俗にいう”エアポケット”のように時間ができたので(実は半分現実逃避だったりもしますが ^^;)、エントリをアップします。

と言いながら、今回は外部HPの紹介です(その上、人からの紹介だったりもします)。

「より速く適切に学べる人」:その理由

まさに、今僕の周辺にいる学生たちに(それと、今後それと同じ状況に必ず遭遇することになる多くの学生たちに)読んでもらいたいですね。
失敗から学ぶことは非常に重要です(以前、失敗学の話もしましたっけ?)。失敗から学ぶことができる人は、非常に成長します。

ただ、一点。確かに失敗から学ぶことは重要ですが、できれば、手遅れになる前に次のステージ(同じような失敗を繰り返さなくなること)に進んで欲しい、というのも本音です。

2011/09/13

新幹線より

現在,研修旅行終了直前の新幹線車中よりこのエントリを作成しています.

今回訪れたのは兵庫県は神戸市,それと,SPring8のある・・・あそこは何市だったでしょうか(厳密には,佐用郡佐用町だそうです・・・調べました)?最後は姫路市から新幹線(ひかり)に乗り,あと2時間と少々で東京駅に到着といった状況です.
僕の夏休みは,今回は特に長く,ほぼ8月いっぱいは(カレンダー上)休みだったのですが,休みの後半は家でしなければならない作業が多く,むしろ結構疲れました.

一方,休み明けの9月は早々から教職員の研修があり,今回は3年生の研修旅行です.ただ,これが終われば多少,時間的には余裕のある日々が”少しだけ”続きます.ただし,この時間を使って後期の授業や実験,演習の準備を進めることをはじめ,10月になると応募手続きが始まる科学研究費補助金(いわゆる科研費)の申請準備や,11月にひかえた”出張三連戦”(台湾-福岡-中国)に関連する準備もしなければいけません.

ただ,それよりなによりやっておきたいことと言えば,夏休み中に読もうと思っていて読み切れていない本を読むこと,でしょうか.かなり張り切って購入した本たちのうち,6割程度がそっくりそのまま残っています・・・
これを片付けてしまわないことには僕の後期は始まらないといっても良いくらいでしょうか.ただ,読むことだけが目的になっては読書の面白さも半減します.楽しみながらマイペースで読んで行って,残りは後期,時間のゆとりがあるときに少しずつ読んでいければ,程度で良いかと考えています.

2011/08/09

読書、打ち合わせ、準備

Twitterでもアップしましたが,このお盆休み,というか,夏休みには,何よりも本を沢山読みたいなと思っています.実際,既に結構な量の本を購入済みで,読書しながら,また新たに本を購入しながら,といった状況ですが,これまでに購入したものの読む時間のなかった書籍を先に読むか,と言ったらそういうわけでもありません.
こればかりは個人の性格的なものもあるとは思うのですが,どの本も,それらを購入した当時はもちろん”読みたくて買った”ものであるものの,あくまでも「その当時読みたかった」というただし書きがつきます.実際,現在も変わらず読みたいので,この休み中には読もうと思っているものも多いわけですが,買った順番に読む(FIFO = First In First Out)とは限りません.そうこうしているうち,読みたくて買ったあの本はどこへ行った?などというオチもあったりするのですが,とにもかくにもたくさん読みたい.
それと一緒に,研究回りの書籍・論文も読み漁りたいところ.とりあえずこれまで,交通流関連の論文を読みました・・・と書いて思い出したのは,もう一度読み直そうと思っていた書籍(渋滞学)を居室からピックアップし忘れたこと(苦笑).誰かに貸していたかもしれませんが,まぁしょう⁌ないので,関連情報をネットで検索しつつ,論文をダウンロードしつつ読んでいく,いつも通りの”流れ作業”で情報収集していきましょう.

来週には実家のある北海道へ帰省予定ですが,帰省中は向こうの大学の学生さんとの打ち合わせも予定されています.国際会議+論文執筆関連ですね.折角の休みに仕事の話か,と思う人もいるかもしれませんが,研究の話は楽しいので,むしろ歓迎です.リラックスできる,とは言わないものの,刺激があって面白いのは事実ですのでね.僕が大学時代行きつけにしていた居酒屋さんにはこの休み中にも行く予定ですが,そこにはいろいろな分野の研究や勉強をする,いろいろな年代の学生を含む人たちが集まっていたので,そういうような人たちから刺激をもらうために通っていたという面もあります(という言い訳をして飲みに行っていたという話もあります・・・).

あと,これはある意味,研究とは違うもう一つの仕事として,特に今年は絶対にやっておかなければいけないことに,後期の授業準備があります.これも既にtweet済みだったように思いますが,後期は結構出張を伴う用事が多く,それに加えたそれらが定期試験前後に集中していたりすることもあるので,今のうちに可能な限りの準備はしてしまおうと思っています.後期担当予定の授業としては,(記憶が確かならば)3年生で二つ,4年生で一つ,専攻科生で一つ・・・だったはずです.特に最後の一つは今年度初めて担当ですので,何をどうやろうか,ということも含めて,時間的精神的余裕のあるこの休み期間の間にじっくりと検討しようと思っています.

節電の夏ではあるものの,それに固執して体調を崩しては元も子もありません.
どうすれば電力消費のピークを効率的にずらすことができるか,どうすれば自分の居住空間の冷却効率を高めた生活を送れるか,といった問題は,ある種の最適化問題でもあります(工学・数学では有名な問題ですね).このようなことを日々考えながら生活をすることはむしろ,人々がどのようなものを欲しているのか,どうすればより良い生活を送れるのかを意識した,工学の原点となる考え方を鍛えるという意味で,非常に良い,そして実践的な問題であるともいえますね.

2011/07/07

ご無沙汰です

前回のエントリが5月末・・・まる1か月以上のご無沙汰ですね(Tweetは多少していましたが).

前回のエントリで書いた論文査読その2がつい先ほどやっと終了して,報告書を編集委員に提出したところです.また,自分の執筆論文については,これまたぼちぼち作業が佳境に入ってきています.実は本来,締切は7月1日だったのですが,直前になって20日に伸びたのです.
これはこれで少しホッとする気にもなりますが,そもそも”後がつかえている”状況なので,結局のところ大変さは変わらない,というかむしろ,後が詰まる状況になって自分の首を絞めることになりかねません.

とはいえこちらも,ほぼ作成は完了し,あとは推敲して投稿処理に入れば完了,といったところまでこぎつけました(ちなみに,国際会議の多くは,当初の締切を一回は延長することが多いので,今回のようなことは今までに何度もあります・・・ただし,どうせ延長になるんだろ,と思っていたら結局当初の予定通りに締切が来て焦る,という状況にもなり得るので,注意が必要です).
やっと一息,と行きたいところですが,実はこの学会,昨年度の卒業生も発表予定なので,そちらの論文の修正作業がまだまだまだまだまだ・・・(?)残っています.これが終わればやっとここ2か月くらいたまっていた”宿題”が完了するといったところでしょうか?

ただ,上にも書いた通り,それらが終わるころにはまた別の書類の締切が追いかけてきています.まずは来週末が締切の研究助成金の申請書類.当たるとうれしいですね,と言いつつ実は3連敗中です(ここまで連続で落とされたことは科研費でも経験がなく,初めてです).加えて,学内でも記入しなければいけない書類がまたまた積みあがって(苦笑)来ています.

学生のみなさんも,レポートやら課題やら,いろいろと締切があって大変だとは思いますが,我々も(少なくとも我は)そんなこんなで同じような大変さを味わっています.お互いに(笑)がんばりましょう.
レポート,課題で思い出しました.期末試験の問題も作らないとね.

2011/05/24

環境整備

前回の更新はGW終了直後でしたが,あっという間に梅雨の時期ですね(ちょうど昨日,九州地方が梅雨入りしたとか).
今年は節電の夏ということで皆さんも我々も温度管理,ひいては体調管理が大変なことになりそうですが,お互い工夫しながら頑張っていきましょう.家電量販店での扇風機の売上は,昨年度比10倍以上となっているようですね.

さて,前回書いた仕事のうち,やっと一つ(査読×1)が片付いたものの,もう一つの査読プラス論文執筆は相変わらずのスローペースです(この手の仕事をしようとすると,”飛び込み”で色々な仕事や問題が降ってきます).
それらと並行して少しずつ進めているのが,今回のタイトルとなっている環境整備.厳密には整備というより”リニューアル”と言った方が正しいでしょうか。現在の仕事(研究)環境のメインはノートPCで賄っている状況なのですが,こいつの動作が目に見えて,仕事に支障が出るほど不調になってきました.多くはOSの問題のような気がするのですが,OSをアップグレードするとノートPCの機能自体に影響が出る可能性がある(最悪ブルースクリーン&データ消滅)との情報がメーカー自身のHPにアップされていては如何ともしがたく,新しいマシンを購入することとしました.

最近のノートはメモリも結構詰めるようになったようで,今回購入予定のPCが納品されれば,(時間的に実施可能かどうかは置いておいて)私が主に研究しているテーマに関する実験も問題なく実行できそうです(これまではワークステーションで数日走らせなければ終わりませんでした).
ただ,納品されたらすぐに使える,という状況にはもちろんなく,そのため今から少しずつ,データのバックアップやら入っているソフトウェアのチェックやらをしています(ニューPCに移行して暫くして,実際に必要が生じてから,そういえばあのソフトをインストールしていなかった・・・そういえばデータも移行していなかった,等ということが過去にもあったので).

やることがあまりにも多いので,良くも悪くもタイムシェアリング(=OSの授業に関係するでしょうか)でそれぞれ少しずつ進めていく予定です.ただし,進める仕事のうちのほとんどに”締切”があることが問題を難しくしていますが・・・

2011/05/07

黄金週間

さて皆さん.あっという間にゴールデンウィークは終了してしまいましたね.世の中では,昨日を休みとして明日の日曜日まで連休という方も少なからずいるようですが,我々は金曜日はもちろん出勤(登校)&本日土曜日は夏休み前倒しのため,木曜日授業扱いとなりました.

連休明けから一気に多忙となりましたが,学生の皆さんは”連休ボケ”していないでしょうか?僕はむしろ,連休終盤は”休み疲れ”していました.といっても実際には,休みすぎて疲れていた訳ではなく,ここぞとばかりに地元でおいしいものを飲み食いして胃腸が弱っただけのような気もしています.
そちらの疲れは連休の最後の最後である程度解消しましたが,連休が明けて二日でいつもどおりの(苦笑)疲れが再び(?)やってきています.

現在,この春卒業して大学編入学した学生さんの論文(国際会議―台湾―発表用)プラス自分の論文,加えて論文査読(tweetでも少し触れましたが,「査読とはなんぞや」については,もし知りたい人の声が耳に入るようであれば,いずれこのブログで触れましょう)を抱えつつ,実験と実習をこなしているという状態です.最初の二つ以外,それほど長期間担当するものではないのですが,それら全てが同じタイミングで重なるところがなんとも悩ましいところ.
全てまとめて片付けたいところですが,さすがにこればかりは地道に片付けていくしかありません.皆さんも大変でしょうが,お互い頑張りましょう.

2011/04/26

ちょっとほっとした

今日は,皆さんにはあまり(直接的には)関係の無い話かもしれませんが・・・


 某研究費の申請条件が改定になったとのうわさがあったので,念のため確認して見たのですが,やはり噂の通り,受給制限が厳しくなっていました.具体的には,当該枠での申請は当初,ある特定の年齢まで可能だったところ,改定の結果,2回以上は受給できなくなったというもの.

 僕は既に当該申請で2回研究費をゲットしているので,年齢的にはまだ申請可能なものの回数制限に引っ掛かるか・・・と思っていたのですが,急な改定のための経過措置として,来年度公募までは,これまでの受給回数に関わらず”あと一回”は受けることが可能とのこと.
 もちろん申請というからには審査がありますので,審査に落ちたらいただけないわけですが,少なくともあと一回分はいただくことができるチャンスがあるということで,ほっとしたやら嬉しいやら,という心境です.

 学科や研究分野にもよりますが,どんなに物品を使わない分野であっても,それなりに研究費用はかかるもの.もちろん,個々の機関には研究に関連して個人に割り当てられた予算がありますが,頑張れば頑張るほど費用も足りなくなります.そういう訳で,上記のような「競争的研究資金」に対して,自分の研究目的や計画,得られるであろう成果等を記述した申請書を提出し,資金提供に値するとみなされたテーマに予算が割り当てられるわけです.

 僕は良く,研究をして成果が出たら公表する(学会や研究会,論文誌などで)のが当たり前,と話していますが,科学技術立国,というのも怪しくなってきたこの国で,科学技術の進歩は国の存亡にかかわると言っても過言でない重要課題であるとともに,貴重な予算を頂いて得られた研究成果は,発表して共有してこそ更なる発展が見込めると思うからです(まぁ,残念ながら,発表できるところまで研究が進まなかった,という場合はやむを得ませんが・・・その場合は,別の問題が発生してきますね).上記のような競争的資金に関わらず,学校に割り当てられた予算についても同様ですね.

 予算がつけばその分,充実した研究環境で,不自由なく研究ができるというメリットがあります.そして,そのような環境で研究をする分,しっかり頑張って成果をあげたいとも思うわけです.長く研究しなければ成果がでないものの,少しずつでも進めていくことが重要な基礎研究の分野もあります.我々も,せっかくの予算を無駄にしないよう,少しずつでも着実に成果を積み上げていきたいものです.

2011/04/19

終わりよし、かな?

twitterからでも良かったのですが、こちらにアップすると言ったのでこちらにアップしておきます。

結論から書きますと、結局、予想通り見つかりました。で、(実はつい先ほど、某授業でこの話をした際にはここまでの話はしていませんでしたが)さっき家からの連絡で、無事自宅に到着したところまでは確認しました。

大体こんなところかと思っていましたが、唯一想定外だったことと言えば、中継都市まで行った時点で迷子になっていると思われた我が荷物が、実は”花の都”で僕より一日長い滞在をしていたということくらいでしょうか。あとは中身を確認して、損傷等がなければ、僕の「遠足」も終わりです。

ちなみに、前回エントリで、過去にも荷物をなくしたことがある、と書いた時にはベルギーへ行っていました。オランダ・アムステルダム空港での乗り継ぎでしたが、この二つの都市は非常に近く、便の乗り換え時間も非常に短い(確か、乗り換えまでの時間が1時間程度しかなく、飛行自体も”飛んびたったと思ったら着陸態勢”の45分程度)状況で、荷物を全て次の便へ運び出す時間的余裕が(今から思えば)全くなかったのですね。そのため、これまた今となっては良く分かるのですが、その便は(多分)毎度、荷物は次の便で届くという暗黙のシステムになっていたようです、が、そんなことを知らない僕は大慌て、という話なのですが、翌日、念のため空港に立ち寄ってみたら当たり前のように荷物は届いていた、というオチです。

このような状況を知っていたらあんなに焦ることもなかったのに、とも思いますが、基本的に海外の空港スタッフが自分たちからこの辺りの事情を親切に話してくることは120%ありません(本当に必要な情報でさえ、2回、3回と聞かないと教えてもらえないのですからね)。この辺りの経験を複数回していると、だんだん、少々のことでは動じなくもなってきますし、そもそも、なくして困るような大事なものは預けない、そもそもそんなものは持っていかない、無くなっても現地で調達できるからいいや、くらいの心づもりになります。ここまでくればベテラン、とまでは言わないものの、少なくともツアーではない旅行(一人旅含む)で困ることはないでしょうし、困ったとしても、自分で打開する力は身についていると考えて良いと思います。

ちなみに、万が一中の荷物に損失があったとしても、航空会社に補償を求めることもできますし、僕の持っているクレジットカード付帯の損害保険で十分賄える金額です。ただし、お土産物がダメになる、という可能性はあります(自分のために買ったお土産がダメージを受けていたら、思い出と言う意味では少し痛いかもしれませんが、それ自体が一つ話のネタになると思えば、それはそれで良いかとも思います)。

2011/04/17

終わりよければ、とも言いますので

先週日曜日からのフランス出張,今朝日本に戻ってきましたが・・・

今回は行きの便から波乱含みでした.節電の影響等で電車が止まってしまって飛行機に乗れない,となったら笑えないので,成田空港近くのホテルに前泊し,これで余裕の出発と,当日も余裕を持って空港へ到着したものの,着いたら”Canceled”の文字が.

海外航空会社で乗り継ぎ便を使いフランス入りする予定だったのですが,今回の地震(もっと厳密に言えば原発)の影響でスタッフが揃わず,そもそも欧州某所まで飛ぶその航空機自体が到着していないとのこと.すごい話ではあるけれど,今回,そっち方面でトラブルが発生するとは想像していませんでした.ただ,海外へ行くとなった場合,行き帰りを含めてこの手のトラブルは良く経験しているので,取り急ぎ状況を確認の上,対応を見守っていたところ,別会社の直行便に振り替えてくれるということで,むしろ快適になったという意味で”怪我の功名”でした.

はっきり言って今回は,出張の内容よりも行き帰りの話の方が濃厚なので(苦笑),内容については,もし聞きたい人がいたら後日また改めてアップします・・・(希望者はコメントなり,メールなりでリクエストを.なければそのままスルーします),ということで続きを.

行きが上のような状況でしたので,今回は久しぶりに,さらにまじめにリコンファーム(昔は,海外から戻る便の予約がちゃんととれているか,飛行機がちゃんと飛ぶかを確認すべしというのが常識だったようです・・・数年前までは慣習的にやっていましたが,今はほとんどの会社で不要とされています)しておこうと思い,帰還前日に航空会社(上の会社と同じところ)に連絡した結果,問題なく飛ぶ予定とのこと.
一安心したものの,実際に空港まで行って,飛行機に乗るまでは完全には安心できないということで,これまた結構早めに空港へ.パリの空港(シャルル・ド・ゴール)は,セキュリティチェックがかなり厳しく時間がかかったものの,無事に早めに通り抜け,あとは航空機へ乗り込むのをのんびり待とうかという状況になりました.

ただ,行きがあんな状況だったことに加え,チェックイン時のスタッフ対応でもちょっと不安がありました.というのは,帰りの便も行きと同様、同じ都市まで飛び,その後東京行きの便へ乗り継ぐことになっていたのですが,航空券がその中継都市分までしかもらえなかったのです.過去の経験上,このようなことも”アリ”ではあるのですが,「前科」のある航空会社ということで,何とかしてちゃんと帰れることを確認できたら安心なのに,ということで,リコンファームした当該企業日本支店に連絡したところ,土曜日なのでやっていないとのメッセージが.
フランスでの連絡先も分からず,どうしようかと思っていたところ目に入ったのが,WIFI15分無料のメッセージ.フランスは日本よりもこの手のインフラが発達していて,最初の15分はクレジットカード登録等せずに使えるとのこと.状況を調べるならそれだけで十分ということで,iPadを利用して運行状況を確認したところ,見事に再び”Canceled”・・・加えて,行きより面倒な状況として,中継都市までのフライトはあって,その先がキャンセルという罠.

(実は上から次の行に行くまでの間にもひと悶着あったのですが,さすがに省略)

待合い室にやってきた航空会社のスタッフに問い合わせたら,そんなことはない,中継都市から東京までのチケットは中継都市のデスクで出る,との回答があったものの,「んなこと言ったって,あんたんとこのHPにキャンセルって出てるんだよ?」と再度(英語で)食い下がったところ,やっとまじめに調査する気になったらしく,そこでやっと「あらほんとにキャンセルになってるわ」という,何とも呑気な状況に.これ,もしちゃんと調べてもらわずに中継都市まで行っていたら,確実に僕はこの時間にこのブログを書いてないですね(というか,場合によっては1,2日帰国が遅れた可能性も).

ただ,既に中継都市分までは航空機をもらっているし,手荷物も預けている状況.もう一度よく確認したところ,チケットはパリから中継都市までのものを,パリから成田への便へ変更する(粋とは別会社とは言え,行きと同様直行便に),荷物は,今乗り込んでいる機体から直行便の別会社フライトの便へ”我々(=航空会社)が載せ替える”とのことだったので,荷物の件を念押しした上で変更手続きをした上で,新しいチケット発券,(会社が変わったため)ターミナルの移動,再度のセキュリティチェックを受けて何とか飛び立つことに.便を変更する必要性が判明したのが,当初搭乗予定便の出発2時間前,交渉の末フライト変更手続きを開始したのが1時間前,その後,変更後の直行便へ乗り込むための諸々の準備が整ったのが,変更便搭乗の1時間前という(国際線としては)かなりの危うさ.

(ちなみにこの時,僕の他にも全く同じフライトで帰国予定の日本の方が3名いて,彼らの手続きも僕がまとめてやらせてもらいました.うちおひとりは僕と全く同じフライトで,残りのお二人もそこから半日以内の便で帰国できているハズです.とりあえず,帰国だけは・・・)

さて,そんな状況で今回も乗り継ぎ便から直行便となり,移動は楽になりました.当初載る便より2時間出発が遅れたものの,結局,乗り継いだ場合よりも2時間程度早く到着できました.
あとは荷物を受け取るだけ・・・という状況で,既に予想されているかと思いますが,僕と,僕と一緒に乗り込んだ方の荷物が出てきません.
係の人に事情を話して調べてもらっても,そもそも当初フライトから,荷物が変更後のフライト便に移ったという情報自体が登録されていないとのこと.つまり,(多分)荷物だけは当初フライト便で中継都市まで行き,そこにはいない持ち主を待っている(という可能性が高い)と.

これも,実は海外ではまぁまぁあることだったりします(僕も実際に過去一回経験しています)が,これだけ航空会社に念を押しておいて,かつ彼ら自身,荷物は我々が変更後の便へ運ぶと言った上でのロストにはさすがにあきれました.実際,ロストバゲッジに対する責任は変更後のフライトを担当した会社が担うことになるそうですが,どう考えても今回の一番の責任は当初フライトを突如キャンセルした企業にあるとしか思えません.そもそも,前日の確認段階では大丈夫と言っていたものが,その後24時間以内にキャンセルとなっているわけです.加えて,行きの便も同様の理由でキャンセルになっていて,その時点で聞いた話では,この状況はさらにその4,5日前から続いているとのことでした.このような状況で何故,飛ぶと言っていたものが飛ばなくなったのか,そもそも,そのような状況で何故,飛ぶとアナウンスしていたのか?

・・・等といろいろ考えてもしょうがなく(苦笑),本当に海外に行くとこういうことは少なからずあります.まぁ、良くも悪くも日本人はしっかりしているので,この手のミスはまずないですし,無いように努めますし,例えあってもすぐに適切に対応してもらえるのが普通です.一方,(大げさではなく)海外では,というか日本以外の国では,物事全般がかなりアバウトです.ただし,致命的な状況になる可能性もあり得るのでしょうが,大体,こちらがするべき作業,言うべき発言をしっかりしていると,最終的には収まるところに収まるのも確かです.
実は今回も,まだ油断してはいけませんが,多分荷物もちゃんと戻ってくるのではないだろうか,と思っています(ケースの車輪一つくらいは取れているかもしれませんが).ただし,冒頭のタイトルにも書いた通り,終わりよければなんとやら,の,”終わり”の部分が未だ”良しではない”ので,家に帰っているのに遠足が終わっていない”ような変な感じです.
取り急ぎ,荷物が(ある程度)無事に戻ってきたら,またこちらにアップします.

今回のエントリを見て,やっぱり海外は怖いな,と思う人もいるかもしれませんが,何回かこのような経験をすると,ある意味これらを楽しめるようになってきますし,日本国内でも,もしくは,大きなイベント,大事なイベントでも,ちょっとしたことでは動じなくなってきます.
とはいえ,最初からこのような”刺激的な”経験をするのはちょっと,という人は,観光目的で,ツアーで海外旅行に行ってみるのも良いかもしれませんね.ツアーだと,危ないところは事前に旅行会社が避けるでしょうし,タイムマネジメントも添乗員任せ,自由時間を除けば,次に行く場所も決まっているので安心でしょうから.

ただし,「良いかもしれない」という表現としたのは,実はかくいうこの僕が,ツアーでの(海外)旅行というものを経験したことが無いからです.より厳密にいうと,経験したこともないですし,したいともあまり思っていません.上に書いたような理由を逆説的に取ると,おおよそ次に起こることが想定されてしまうため,面白みに欠けるのではないか,と思ってしまうのです.自分で全てをセッティングし,そこで出会うイベントや事件,人とのふれあいが楽しいと思える人であれば,しっかりとした安全管理と準備を整えた上で,いきなりツアーではない旅,というのもアリだと思います(ちなみに,研究等が目的での海外旅行の場合,基本的には必ず教員が一緒です.どうしても一人で行きたいと本人が言い,かつ,教員がそれでもこの学生なら大丈夫だろう,と思った場合にはアリでしょうが,まずはあり得ない状況でしょう).

早ければ今日明日で,荷物を追跡調査している航空会社から連絡があるハズです.無かった場合には次の手を考えます.
帰国直後にかなり長文のエントリとなってしまいましたが,疲労はかなりのものです.何故それなのにここまでの長文を作っているかというと(推敲なしですから,誤字脱字の可能性は大です),時差対策,いわゆる時差ボケ対策のため,敢えて起きている,そして,眠くならないためには何か書くのが良いだろう,とういこともあってこの作業(?)をしています.
フランスと日本の時差は7時間.日本のPM7:00はフランスの正午です.到着当初の2,3日は,朝4:00くらいに目覚めて困りました(そりゃそうですよね,日本では11:00ですから).
で,やっと慣れてきたと思ったら今度は帰国です.日本時間の深夜4:00(=28:00)になっても一向に眠くなりません.向こうではまだ夜9:00ですので.という訳で,明日から早速仕事再開のため,朝ちゃんと起きられるように今日は”少々無理して普通の夜の時間に寝る”のが目標です(つまり,今眠くても我慢する).

2011/04/05

新年度ですね

twitterでは既にご挨拶しましたが,改めて,新年(度),明けましておめでとうございます.今年度から東京高専の一員となる1年生の皆さん,および専攻科1年生の皆さんは,今日が入学式ですね.式典は午前中で終了しました.午後からはオリエンテーションがありますので,新(本科)1年生の皆さんはもう少し頑張って付き合ってもらえればと思います。

さて,2年生以上の皆さんは明日から授業開始ですね.いきなり忘れ物等しないように.等と言っておきながら,僕の最初の授業担当は4月19日でしょうか.ここを読んでいる人の多くは知っているでしょうが,10日(土)からパリ出張(国際会議)です.地震への対応はもちろん,当初からある年度末,年度初めの業務のため,準備が中々進んでおりませんが,何とかなります.いや,何とかします.一言だけ注意しておくと,このようにギリギリになっても準備ができると言いきれるのは,既に何百回も(ちょっと大げさですが,百回以上はしていると思います)いろいろなところで発表をし,資料作り,プレゼンテーションのノウハウがある程度頭に入っているからですので,多くの4年生,5年生,専攻科生は真似しないように.

とは言え,資料ができてからの発表練習に時間が割けないのはかなり痛いところですので,移動中の国際線の中(要は空の上)では,延々と一人イメージトレーニングを繰り返していることでしょう.こればかりはどんなに場数を踏んでいても,練習をしっかりしないとまともな発表にはなりません.以前紹介しましたが,かのカリスマプレゼンター,アップルのジョブズも練習には膨大な時間のリハーサルを費やすそうですから.その上,日本語での発表と違い,英語での発表の場合には,いつもにプラスアルファした準備が(僕の場合)必要になります.日常会話なら,多少の文法ミス,単語の違いはいくらでもフォローできますが,厳密さが重要かつ,発表時間が限られた学会発表では慎重を期して,ある程度話す内容は決めておくのです.

資料はおおよそできていますが,確実にこの後”圧縮”の作業が入ります.資料を修正しながら,話す内容を確認しながら,練習しながら,といった作業があるのですが,何とか金曜日までには”練習だけ”に集中できるところまで持っていきたいところ.
今回は発表グループの座長も担当することになっているので,座長が発表時間オーバー等という恥ずかしいことにならないように頑張っています.

2011/03/21

地震から10日

東北・北陸を中心に,関東地方にまで被害を及ぼした(及ぼしている)東日本大震災が発生してから10日が経ちました.本校学生,教職員への被害が(健康面で)最小限だったことが不幸中の幸いではありますが,日が経つに従い,その惨状には目を覆いたくなるばかりです.

この震災について振り返ったり,批判したりするのは時期尚早でしょうが,現時点で実感していることを一つだけ書き残しておきたいと思います.
それは,我々工学に携わる人間は,

”科学を一般の(普段科学や工学に触れることのない)人々にもっと分かりやすく伝える必要がある”

こと,そして,

”そのような人々に科学・工学への親しみをもっともってもらうことをもう一つの使命とすべきだ”

ということです.

現時点では詳細なこと,正確なことはいえませんし,僕も決して専門家ではありませんが,多くの人が原発(=放射能)に対して抱いている不安より,多少の知識がある我々のほうが,少なくとも冷静に事態を観測できていると思います.そもそも,マイクロとミリがどのように違うのかさえ,一般の多くの人には理解しがたい部分があるのです(我々がそのようなことでは,学生なら専門の単位が危なくなるでしょうが).知識がないことが,さらなる不安をあおります.たとえ大変な状況であっても,知識があれば,もしくは自分の持つ知識を使って予想(想像)がつけば,パニックになることはないと思います.

日本は科学技術立国と言われて久しいですが(既にその神話は崩れつつあるという話もありますが),科学・工学の専門的知識と,一般社会での生活の間に大きな溝があることを,我々は見てみぬふりをしてきたように思います.正しい情報を伝えることは当然ですが,その情報を,本当に分かりやすく伝えるためには,当事者にそれなりの知識と,分かりやすく伝えようとする意思や工夫が必要です.
日本の将来を背負って立つ皆さんには,知識をしっかりと身につけ,それを応用する力が必要なのは言うまでもありませんが,さらにもう一歩踏み込んで,それら知識や技術が一般社会から”浮いて”しまわないよう,我々を含む全員にとって身近なものとして捉えられるよう表現する能力も身に着けて欲しいと思います.

今後,復興に向けて我々をはじめとする多くの国民が選択を迫られる場面が多々あるでしょう。そのようなとき,例えば身近な家族や友人に,現在の状況がどのような状況なのか,我々が持っている科学的,工学的知識とコミュニケーション能力を駆使して,分かりやすく伝えることができれば,それは人々の不安を取り除き(もしくは,状況を正確に把握することを助け),より多くの人が,より適切な判断を下すことの助けになることは確実です.学校での勉強とは違いますし,ある意味,学校での勉強より,学会での研究発表より難しい課題であるかもしれませんが,取り組むに足る重要性のある課題であると考えています.

あくまでも個人的な意見でありますが,このブログを読んだ皆さんには,自分自身で一度,考えてもらいたいことです.

2011/02/11

とんでもない雪でした(?)ね

前々回から前回にかけて,更新間隔が一気に狭まったせいで(?)雪が降ってしまったのでしょうか?現在は小康状態ですが,今日は午前中から雪が激しく降っていました。新宿周辺でも降っていましたし,八王子でも一時,かなり積っていたので,少なくとも都内全域で降っていたのでしょう.

さすがにこのくらい降って積もると,我が地元北海道の冬に近づいた感がありますが,先ほど外を見たら既に溶け始めているので,やはりこちらでは,そう簡単には積もらないですね.

さて現在,東京高専は思いっきり”試験期間中”ですが,僕はまだ自分担当の試験問題を全部作り終えてはいません.ということでつい先ほどまで,作らなければいけない2教科のうち1教科の問題づくりに取り組んでいました.ただ,そればかりに専念しているわけにもいかず,課題の採点やら,来週に迫った入学試験の準備やら,はたまた”本当は”昨日が締切だったはずの卒業論文の内容チェックやらもしなければいけません.試験問題も,明日には一つ片付きそうな気配なので,今日寝るまでの残り時間は,学生の皆さんが執筆された卒論を拝見しようかと思っています・・・

そういえば最近,めっきり書籍紹介をするのがご無沙汰となっていますが,読んでいないわけではありません.読んでいるのですが,読む時間が極端に少なくなっているだけです.基本的にこのブログでは,情報系,学術・研究系に関連する書籍を紹介することを意識的に多くしていますが,それ以外の本も読んでいます.最近読んだ本では,立ち食い蕎麦の本がありました.読んだあと,食べました(笑).
あと,これもつい最近,文庫本などではなく雑誌ですが,numberというスポーツ雑誌を読みました.サッカーのアジア杯特集でしたね.現在ではアジア杯優勝に沸き立ち,その盛り上がりも一段落した日本ですが,ザッケローニ監督に決定するまでの間にはかなり批判的な記事も出回りました.大会そのものに関する記事も面白かったですが,記憶を呼び起こす意味で,また,日本がはじめて”本気で”代表監督を探すプロセスを,今だから語れる内容を交えた記事は興味深いものがありました(ページ数的には高々数ページでしたが).

2011/02/05

更新頻度アップ

とは言っても,たかだか1回/2カ月が1回/1カ月になった程度な上,まだ今年に入ってから2回目の更新ではありますが,まぁお許しください.

学生の皆さんは年度末ということで,もちろん試験が近づいてきて忙しい人が多いことに加え,卒業年度の学生さんは卒研,特研(特別研究)で多忙な毎日を過ごしていることでしょう.かくいう僕もそんな学生さんの卒論やら学会発表要旨やらの添削で(とか言いながら,実はまだ学会の要旨しか見ていませんが)結構な分量の文字をインプット/アウトプットしています.それ自体は決して嫌いな作業ではないし,自分の勉強にも,新たな発見にもつながるので意義深いものと考えているのですが,ここまで”重なる”とさすがに体力的には厳しくなってきます.

そもそも,年度末に学会・研究会が多い上,卒研等学校のイベントもあり,さらに自分自身の発表等などもあるわけですからねぇ・・・ま,そもそも,年度末が忙しい,なんて言っているうちはまだ良いのです(苦笑).

さて,そんなこんなで自分自身としてもなかなかにイベント目白押しな年末年始(&年度末年度始)を過ごしているわけですが,その第一弾として先週,札幌へ研究会発表に言ってきました.札幌は妻の実家がある上,僕も学生として8年住んでいたので勝手知ったる街,出張手配はすんなり済んだものの発表準備はギリギリになるわ,そもそも札幌は寒いわ(当たり前ですが).北海道には,地元函館を含め30年弱住んでいたというのに,本州にしばらくいると体が”本州仕様”になるのですね.偶然,雪が少ない日に行けたことが不幸中の幸いでした.

こちらに戻ってからは大嵐のような忙しさでしたが,研究して論文を書いているだけでは発表はできない,ということで,発表申し込みやら出張の手続きやら,宿・交通手段の手配やらでもかなり時間を取られました.出張の足ばかりは,発表が決まったのに行けませんでしたでは全く洒落にならないので極力早めに取る主義です.これが海外ならなおのこと,ということで、3月の山口・兵庫遠征の航空チケット&4月のパリ行きチケットはほぼ同タイミングで取りました(ただ,パリについてはかなり危なかったのです.安いチケットで行くには限界のタイミングだったようで・・・初めて,スカンジナビア航空で,コペンハーゲン経由で,これまた初めてパリ入りします).

飛行機を取ったら安心,と油断して,意外と忘れるのが宿,ということで,神戸とパリの宿も連続して取りました.神戸の方は,学生さんも一緒ですから,彼らが宿を押さえたのとほぼ同じタイミングで予約.問題はパリで,土地勘は全くない上,フランス語がさっぱりなので,地図を見て学会会場との位置関係を測るのにも結構苦労しました,が,数時間もするとだんだん慣れてきて,交通網のアクセス状況も把握できるようになってきたので,つい先ほどブックしました.

で,実はこれでひと通りおしまい,と思っていたのですが,すっかり忘れていたのが山口県の宿.学生さんは自身の発表もあるので”発表申し込みと一緒に宿泊も!”なんて言っていたような記憶があるのですが,当の自分はそれ(=学生が申込完了)ですっかり安心して,完全に忘れていたという.で,何故それに気付いたかという話なのですが・・・実は完全に忘れていて,何度か問い合わせで担当いただいた先方の先生が,「学生さんは申込完了しておりますが,先生は・・・?」と確認メールを送っていただき,それで気がついた次第で(苦笑).
危なく,引率教員が研究会会場付近で路頭に迷うという,中々な状況に陥るところでした(自分の不注意で).

久しぶりのアップなので,一気に吐き出しているところもありますが,実のところはまだもう一件,出陣する可能性の高い会議(国際)があります.国際会議ではあるのですが,会場は日本,その上再び(?)北海道は札幌,季節は最高の8月と来たもんだ.
・・・ただし,国際会議は通常の研究会よりも,申込締切や論文投稿の締切(deadline)が早めであることが一般的です.という訳で,この学会の論文締切は5月1日です.

この締切に間に合わせるには,多分きっと,パリのシャンゼリゼ通りにあるカフェの一角辺りで,観光なぞお構いなしに論文執筆に励む必要があるような,ないような.そもそも,シャンゼリゼのカフェで仕事しているなんてオシャレでしょうか?もしやったとしても,きっと浮くような気がしています.

ただ,そんな先の話(といっても2カ月後ですが)をしていてもしようがないのが実際のところ.まずは目の前のお仕事からしっかりとこなしていきましょう.何よりもまず,学生さんの卒業論文&その成果を発表する研究会要旨をまとめ上げること(を手伝うこと)が重要ですね.その一環として,このエントリを書きながら,某ICPCメンバーかつチーム名の由来となったにゃまさんのメール送信を待っているのですが(つい1時間半ほど前まで打ち合わせしていたのです),さすがにそろそろ体力の限界です(ネタはあるのですが1エントリのサイズとしては非常識になりますのでこの辺で).

お休みなさい.

2011/01/05

新年あけましておめでとうございます

前回更新が昨年の10月、前々回が8月・・・twitterでつぶやいているとはいえ、更新が2か月に一回ではどうしようもないですが、とりあえずブログを閉じる予定はありません(書きたいネタはたくさんあるのですが、書く時間がないのです).

とにもかくにも、新年あけましておめでとうございます。今年は年男ですが、年明け早々忙しいです。
twitterでも触れたと思いますが、今月下旬には札幌で研究会があり、3月には神戸と長門(山口県)でも研究発表があります(こちらは学生さんの発表ですが)。で、”年度明け”早々にはフランスで学会発表の予定です。

その間、東京高専でも様々なイベントがあります。早いところでは5年生の卒業研究発表、専攻科生の特別研究発表もありますね。こんな感じで順番にイベントを書き込んでいったら、年始早々にバテてしまいそうなので、まずは目の前の仕事に集中することとしましょう。ただし、今のうちに札幌とパリの発表資料作りには取り掛かっておかないと大変なことになりそうです。

最後に、読了してから数か月経ってもいまだにインパクト大、でも、さすがにそろそろ忘れてしまいそうなので、一冊だけ本の紹介を。

スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン―人々を惹きつける18の法則(カーマイン・ガロ 著)

もちろん、プレゼンテーションの How to としても素晴らしい書籍ですが、本としてのクオリティも高く、非常に読みやすい本だったので、数か月たった今でも非常に印象に残っています。
そしてもう一つ、これは個人的なイメージですが、非常に”取扱い注意”な書籍であるとも感じていました。
我々研究者や技術者にとって、プレゼンテーションスキルは(多分ほとんどの人にとって)必須の能力です。その意味で、この本で紹介されているスティーブジョブズ(まさか知らない人はいないと思いますが念のため書いておきます・・・appleのCEOです)のプレゼン技術は非常に強力で、マスターして応用すればかなり効果的なプレゼンテーションができるでしょう。ただし、当たり前ですが彼(そして彼の会社)の目的は商品を売ることであって、我々のプレゼンの目的とは異なります(いずれ同じ目的でプレゼンをすることになる人もいると思いますが)。よって、この本に書いてあることをそのまま学会発表で活用すると、場合によっては”軽いプレゼン”になる可能性もあります。

そういう意味では、この本は読者にスキルの取捨選択や、使い方の応用も求めているといえるかもしれません。我々情報工学に携わる人間も同じですね。情報は世の中にあふれているとはいえ、使い方を間違えれば大変なことになるもの、そもそもガセネタ、そのまま使える情報など、玉石混交です。自分にとって重要な情報をどうやって見つけ、どうやって活用すれば自分にとって最も有効なのか、自分の状況に置き換えて、考えながら読むトレーニングのための本としても、同書は非常に素晴らしいテキストかもしれません。

かくいう僕の今年度の目標も、自分にとって、学生のみなさんにとって、学校全体にとって最も効率良く効果的な時間の活用術、仕事と研究のスケジューリングスキルを昨年以上に磨くことです。抽象的ですが、そういうことです。
久しぶりの長文となりましたが、今年もよろしくお願いします。
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