2011/01/05

新年あけましておめでとうございます

前回更新が昨年の10月、前々回が8月・・・twitterでつぶやいているとはいえ、更新が2か月に一回ではどうしようもないですが、とりあえずブログを閉じる予定はありません(書きたいネタはたくさんあるのですが、書く時間がないのです).

とにもかくにも、新年あけましておめでとうございます。今年は年男ですが、年明け早々忙しいです。
twitterでも触れたと思いますが、今月下旬には札幌で研究会があり、3月には神戸と長門(山口県)でも研究発表があります(こちらは学生さんの発表ですが)。で、”年度明け”早々にはフランスで学会発表の予定です。

その間、東京高専でも様々なイベントがあります。早いところでは5年生の卒業研究発表、専攻科生の特別研究発表もありますね。こんな感じで順番にイベントを書き込んでいったら、年始早々にバテてしまいそうなので、まずは目の前の仕事に集中することとしましょう。ただし、今のうちに札幌とパリの発表資料作りには取り掛かっておかないと大変なことになりそうです。

最後に、読了してから数か月経ってもいまだにインパクト大、でも、さすがにそろそろ忘れてしまいそうなので、一冊だけ本の紹介を。

スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン―人々を惹きつける18の法則(カーマイン・ガロ 著)

もちろん、プレゼンテーションの How to としても素晴らしい書籍ですが、本としてのクオリティも高く、非常に読みやすい本だったので、数か月たった今でも非常に印象に残っています。
そしてもう一つ、これは個人的なイメージですが、非常に”取扱い注意”な書籍であるとも感じていました。
我々研究者や技術者にとって、プレゼンテーションスキルは(多分ほとんどの人にとって)必須の能力です。その意味で、この本で紹介されているスティーブジョブズ(まさか知らない人はいないと思いますが念のため書いておきます・・・appleのCEOです)のプレゼン技術は非常に強力で、マスターして応用すればかなり効果的なプレゼンテーションができるでしょう。ただし、当たり前ですが彼(そして彼の会社)の目的は商品を売ることであって、我々のプレゼンの目的とは異なります(いずれ同じ目的でプレゼンをすることになる人もいると思いますが)。よって、この本に書いてあることをそのまま学会発表で活用すると、場合によっては”軽いプレゼン”になる可能性もあります。

そういう意味では、この本は読者にスキルの取捨選択や、使い方の応用も求めているといえるかもしれません。我々情報工学に携わる人間も同じですね。情報は世の中にあふれているとはいえ、使い方を間違えれば大変なことになるもの、そもそもガセネタ、そのまま使える情報など、玉石混交です。自分にとって重要な情報をどうやって見つけ、どうやって活用すれば自分にとって最も有効なのか、自分の状況に置き換えて、考えながら読むトレーニングのための本としても、同書は非常に素晴らしいテキストかもしれません。

かくいう僕の今年度の目標も、自分にとって、学生のみなさんにとって、学校全体にとって最も効率良く効果的な時間の活用術、仕事と研究のスケジューリングスキルを昨年以上に磨くことです。抽象的ですが、そういうことです。
久しぶりの長文となりましたが、今年もよろしくお願いします。
@dkitakosi からのツイート