2024/09/01

久しぶりに一気に読了しました ー邦楽通史ー

 猛烈に多忙な今年度,久しぶりの更新です.

多忙な中でも(いや,だからこそか)毎日,原則早朝に起床し運動しているのですが,その際のお供はTV,動画よりもFMラジオが多いです.土日も関係なくラジオを聴きつつ運動しているわけですが,土曜日早朝にやっている音楽番組”みのらじ”が,マニアックものからミーハーものまで様々なジャンル,年代の音楽を扱っていて非常に面白く,しばらく聴いているうちにパーソナリティのみの氏が邦楽通史に関する書籍を出版していることを知りました.


にほんのうた 音楽と楽器と芸能にまつわる邦楽通史 みの 著,株式会社KADOKAWA 発行


一言で言うと,タイトルに記載の通り”一気に読了”したほどの面白さ.書籍紹介にもありますが,縄文時代から初音ミクまで,文字通り日本とそれを取り巻く海外の音楽,芸能に関する歴史の流れを網羅していて,興味深い書籍でした.

特に興味を惹かれたのは,明治時代と現代における”演歌”の違いや,それとは反対に,かなり昔の時代から”推し”に類似した文化があったこと,富国強兵と音楽との関係性などなど,いくつ上げてもキリがありません.
また,これまでいまいち把握しきれていなかった,ハードロックとヘビーメタル,プログレ,パンクといった様々なロックの派生分野の違いをある程度把握できたことも収獲.楽器や芸能に関する今昔の話題はもちろん,最終的にはヒップホップやボカロまで,本当に一通り邦楽の歴史を網羅しているところは面白いの一言.

邦楽や特にロックを愛するベテラン(!?)の方や,場合によっては若年層からも炎上したと,著者自身のYouTubeチャンネルでも取り上げられていますが,事象の捉え方は個人差があって当然でしょうし,それが誹謗中傷ではなく建設的な議論となって,むしろかえって多様な視点から邦楽史を振り返ることができるようになればそれもまた素晴らしいことと思えます.

当初はラジオから入り,その後本書,さらにYouTubeチャンネルとどんどん作品を追いかけていっていますが,元々マニアックなものの見方が好きなので,こういったバックグラウンドの話や,「そもそもこの分野は・・・」といったように歴史を掘り下げて大元まで辿り着こうとする姿勢も好きなので,結構なボリュームのある本書ですが(計500ページ弱あります),実質3日くらいで読み終えてしまいました.

ぶっちゃけ,ちょっとしたハンドブック,辞典並の分厚さではありますが,邦楽全般に興味のある人,もしくは日本史と音楽との関係性に興味がある人にはおすすめです.
ところどころ,てにおはに違和感のある部分や一部誤植もありますが,基本的にはほぼ気にすることなく,驚きや発見や納得と共に読了できるのではないかと思います.


p.s. そうそう,J-POP というジャンル(用語?)がJ-WAVE 発信だったということも,知りませんでした.こういう話も面白い.

2024/05/03

今年度の活動 ー宣言しておきますー

 タイトルは仰々しいですが,要は”宣言しておけば,簡単に怠けたりギブアップできない”という,”自分に向けてプレッシャーをかけるため”の儀式です(苦笑).

何かというと,次の2点.

  1. 国際会議に論文投稿する
  2. 科研費に最低1件は申請する

前者は,これまでにも複数回参加させていただいている,台湾各地で開催される国際会議

TAAI2024

に参加したいため.恐らく専攻科の学生も最低1名は参加するのでは?と思っているものの,そうならなかった場合には参加できなくなってしまうので,念の為今回は自分でも論文投稿しておこうというもの(&ここ最近,英文論文を投稿していないのでブランクを埋めるという目的も兼ねて).

後者については,今年度で今の科研費研究課題が終了するので,1件は確実に申請する(しなければいけない)ものの,現在共同研究で取り組んでいるもう一つのテーマでも申請してみたいという気持ちがあるため.

率直に言って今年度,これまでもかなりのものでしたが・・・それに輪をかけさらに忙しくなっているので,その中で,(ごく簡単に言うと)同じタイミングで2つ(もしくは3つ)の作文をしていくのはかなりハードルが高いと認識しているがための,今回の宣言です.
取り急ぎ論文については既に作成を始めています.ネタはある程度揃っているので構成が決まれば書き始めるのは難しくないものの,”書き進めるための時間を確保する”こと自体が一つのタスクという印象.こっちがある程度安心して進められる(書き終えられる)という状況にならないと,科研費申請も心許ないので,早いうちにアドバンテージを作っておきたいというのが本音です.

ということで,ぶっちゃけこの文章を書いている時間も論文執筆に充てたほうが良いんじゃないの?という話もあるので,今後進捗についてのアップは控え,”結果どうなったか?”だけはちゃんと報告できれば,と思っています.

2024/04/30

日本経済新聞に掲載いただきました ー規格外青果有効活用プロジェクトー

取組を始めて約5年ほどとなりますが,昨年度,実証実験を実施してある程度成果を挙げることができた,社会実装プロジェクト”規格外青果有効活用プロジェクト”について,日本経済新聞関東版にて,記事として取り上げていただきました. 


「東京高専、アプリで規格外農産物の販売支援 廃棄削減へ」

電子版は本日公開,紙媒体は明日,関東圏の日経新聞に掲載されるとのことです.

2018年度,在外研究から戻ってきた年からスタートしたので,まさにまる5年経って,様々な方々からのご支援・ご協力のもとでなんとかここまで来たという感がありますが,記事内にもある通り,実用化に向けてはまだまだ色々とクリアしなければいけないハードルもあります(2年以内に・・・なんてコメントを載せていただいていますが,これは個人的には”全てが奇跡的にうまく進んだ場合”くらいの条件付きだと考えています.とはいえもちろん,非現実的な計画であるとも思っていません).

社会実装プロジェクトは東京高専におけるカリキュラムの一つであるので,実際に取り組む学生さんの頑張り次第で年毎の進捗は大きく変わります.そういう意味では,これまで当該プロジェクトを引っ張ってきてくれた学生の皆さんの意志を継いで,さらに力強くプロジェクトを進めてくれる意欲的な(&開発力のある)学生さんの参加を期待しています.

2024/04/08

新年度一発目の投稿です ー今年も投稿頻度は少なくなりそうー

前回投稿からかなり間が空いてしまいました.

今年度は所属学科の学科長にもなってしまった(!?)ので,おそらくますます投稿頻度が少なくなりそうな気配ですが,細々とやっていきたいと思っています.

今年度ですが,個人的な目標としては,”研究目的で最低一回は海外に行くこと”(理想的には,台湾ともう一カ国くらい),社会実装の取組に関連して,規模・期間をよりextendした実証実験を行うことですね.

学科長としては当然”1年間大きな問題が生じることなく学科を運営すること”です.

@dkitakosi からのツイート