2019/12/09

タイミングの悪いことに

なんだか、スマートフォン(iPhone XR)の調子が悪いです・・・

特に激しく落としたとか,水没させた,ということはないんですが,ここ数日確実におかしい.具体的にいうと,僕はiPhoneを「画面タップでスリープ解除(=face ID起動)」という設定にしているんですが,それが全く機能しなくなりまして.

再起動したり,設定をいじったりしたんですが変化なく,そうこうしているうちに本日,今度は画面が勝手に”震える”(?!)ようになりました・・・常にそういった状態であるわけでなく,何かの拍子に発動するような感じ.その状況になるとアプリの切替も難しくなったりするんですが,治まるとまぁまぁ普通に使える,というのがある意味悩ましいです(常に酷い状況だと,使用には耐えませんが修理にも出しやすいと思われるものの,現状では”症状が出たり出なかったり”なので、修理に持っていったタイミングで発症(?)していないと説明がしづらいかなと).

ただ,正直いってこれ以上悪化して使えなくなってしまうのは避けたいのでエイヤっと修理に出してしまいたいものの,明日は某プロジェクトの中間報告会ですし,明後日は会議,その後に忘年会(苦笑)と立て込んでいるので,なかなか修理に出せるタイミングがない訳です.とはいえじゃぁ,このタイミングでなければ修理に出せるのかといえば,幸か不幸か忙しいのはほぼ毎日(涙)という噂がありますので,ぶっちゃけ”タイミングは常に悪い”訳ですね(ToT).

スマホが使えないのは仕事面でも結構痛いので,待たされるのは承知のうえで土日に行って来るか,だましだまし使いつつ,休めそうな平日を待つか・・・悩ましいタスクが一つ増えました.

2019/11/08

年末気分・年度末気分

タイトルの通り,既に年末気分に陥って(?)います.在外から戻っての4月以降,実感ベースではなく実際の仕事量ベースで,確実にこれまでで最も忙しい日々を過ごしているせいか,当人比2ヶ月弱早く年越しが来た気分になっているようです(苦笑).

とはいえ実際にはまだ2ヶ月ほどあるわけですが,恐らくこの2ヶ月もあっという間に過ぎてしまいそうな予感がしています.後10日すると,約半年ぶりに台湾に”帰国”します.ほぼ1週間滞在するのですが,これまたかなり予定が詰まっています.
初日は在外でお世話になった中央大學へ.研究打ち合わせを実施した後,南下して南投の曁南國際大學へ.在外期間中も(確か)3回くらいお邪魔しているんですが,今年度は専攻科の学生2名が海外インターンシップでお世話になったので,その御礼のご挨拶も兼ねて,同時に研究打ち合わせも.数日滞在後,さらに南下して高雄にて国際会議(TAAI2019)に参加.山下先生のところの学生と併せて計3件発表します.

これでおしまい,と思いきや最後にもう一つ残っていて(^o^;; 今度は再び一気に桃園まで北上し,中央大學の先生もうお一方と研究打ち合わせの予定です.文字通り,”予定目白押し”状態ですが,せっかく久しぶりの台湾ですので,楽しめる限りは楽しんで,旧交もあたためてきたいなと.

これと同時に,既に年度末に向けての諸々も進行しています.ぼちぼち3月開催の研究会,全国大会の論文募集や開催情報がアップされつつあり,1名,以前このBlogでも紹介したフィンランドの学生が発表に向けて準備を進めています.その他何名かの学生にも発表してもらえれば,と思っているので,いくつかの学会に分散させて(!?),おそらく,引率教員も何名かで分担して行くことになりそう.そのうち,名古屋開催の某学会は(昔住んでいた場所ということもあり)是非とも行きたいなと思っていたものの,高専の重要な会議とバッティングする可能性が高く,学生には行ってもらうかもしれないものの,引率は他の先生にお任せせざるを得なそうな気配・・・

もちろん,学会に出たい,出したいとこちらがどれほど息巻こうとも,当の学生の皆さんが頑張ってくれないことにはどうにもこうにも埒が明きません.まぁ,学会発表の話が出ること自体,研究が”順調に進んでいる”証拠でもありますので,声をかけられた皆さんには前向きにチャレンジしてもらいたいと思っている次第.もちろん,学会は全国色々なところで開催されますので,(大前提として,研究と発表を頑張るのは当然として)ちょっとした観光も楽しめますよ,と(^o^

2019/10/12

早め早めに

フィンランドから来た学生さん,とてもいい感じです.早速うちの研究室のテーマに参加してもらって動いてもらっているのですが,実はこのプロジェクトテーマ,今年度から始まっている4年生の新授業(と言って良いのかなコレは?)である社会実装プロジェクトにおけるテーマとも関連性があるので,一気にプロジェクトチームが大所帯になっています(笑).

そんな中,あと2週間くらいすると5年生の学生の学会発表があったり,1ヶ月ちょっとすると久しぶりの(?)国際会議発表のための出張も近づいてきました.双方とも発表者は学生なので,僕の準備は学生の発表を”当日までに仕上げる”サポートが主になるのですが,それとは別の準備として,出張後の準備を出張前にやっつけておく必要があるというのが今回特有のタスクであったりします.

約1ヶ月後の国際会議ですが,帰ってくるとその直後に迫っているのが後期の中間試験だったりします.戻ってきたらすぐに試験なので,可能であれば海外に行く前に試験問題は作り終えておきたいというのが本音です.となると実際のところ,試験は1週間ありますんで,最長で”実際に試験を実施する日の10日以上前”には仕上げておく必要があるという,かなりの前倒しスケジュールです.ただ実は,帰国直後(というか当日)にもチビに関連するイベントが入っていたりするので,恐らく帰国当日を含む数日は結構ヘロヘロである可能性があります(^o^;; ので,諸々を踏まえると絶対に早めに作っておいた方が良いなぁ,と考えている次第.

実のところ,後期が始まってからまだ2回くらいしか授業をしていませんが,既にぼちぼち試験問題のアイディアが頭の中に浮かんでいるような状況,なんですが,そっちにばかり頭を取られていると,今度は締め切りが近づいてきている”科研費”の申請書確認がおろそかになりそうで怖い・・・
という意味では,それこそこの申請書も早めに仕上げて,早め^2に試験問題作成に以降すべし,ということでしょうねぇ.

国内学会の発表はもう2週間後くらいなので,現時点で既に早めに,と言えるような状況ではないものの,それでも資料の作成がギリギリになって練習が全然できないままブッツケ本番みたいな状況は避けたいですし,国際会議はそれこそ,早めに準備をしておかないとないとかなりの”惨事”(!?)を招くこととなりますので,気合を入れて準備をしたい(してもらいたい)ところですね.事件には決して余裕がないんですが(苦笑),うまいことやりくりして,ゆとりを持って諸々進めていきたいところです.

2019/09/22

海外からのお客さん

東京高専の学生の皆さんは、前期末試験終了、お疲れ様です。といってもまだ答案は返却されていないので、結果が気になってしょうがない人もいますかね(試験自体は終わっちゃってるから、今更ジタバタしても、ね)。

あと1週間ほどで後期も始まりますが、その一足先に(?)、うちの研究室には海外からのお客さん(!?)が見えます。昨年度は僕自身が海外にいたのでチャンスがありませんでしたが、それ以前は結構な頻度でフィンランドからの留学生を迎えていました。で、今年も一名、研究室にフィンランドから学生がやってきます。

既に一昨日、日本には到着しているんですが、なにぶん僕が会議やら出張やらで会うタイミングがなく、やっと今週中盤くらいでミーティングができそうな気配。
”お客さん”とは書いたものの、彼は半年間、こちらで研究プロジェクトに従事するために来日していますんで、初回ミーティングで取り組むプロジェクトについて相談する予定です。年度末まで滞在予定とも聞いたので、びっしりと取り組んでもらおうかと。
既に来日前から何度かやり取りはしていて、興味がありそうなテーマについても、(提供できるものについては)資料コミで情報提供しているので、具体的にはその辺りを、実際に現在取り組んでいる学生にも補足(デモ?)してもらいつつ決められれば良いなと。

ちなみに、これまでもそうなんですが、日本に来る学生はやっぱり日本の文化や言葉に興味を持っていて、日本語も多少できる人が多いです。とはいえ原則、コミュニケーションは英語で取ることになるかと思います。
うちの研究室所属学生や、社会実装プロジェクト関連でうちの研究室の5年生と取り組むことになる学生だけでなく、フィンランドに興味があったり、英語でのコミュニケーションに興味がある学生は、知識研(7棟3階1番奥右側)まで来てください。時間に余裕があれば、交流ができると思いますし、同じプロジェクトに従事することとなった場合には、当然、協力してやってもらうこととなります(お互いの英語・日本語学習の刺激になったら良いですねぇ)。

おそらく、本格的な活動は10月に入ってからかと思いますが、我々にとっても彼にとっても、有意義な活動となるようにマネジメントしていきたいなと。

2019/09/15

申請シーズン

約1ヶ月のご無沙汰です.昨年度どころか,確実に一昨年度よりも忙しく過ごしています(苦笑).

そんな中でも,タイトルにも記載した通り,科研費の申請シーズンがやってきました.これを見ているのが学生の皆さんだとすると,科研費(科学研究費補助金)は馴染みのないキーワードかもしれませんが,いわゆる研究者にとっては結構大事なイベントの密接に関わるキーワードです.

詳細を知りたい人はググってもらえればと思いますが,科研費とは国が,申請書を提出し審査を経て採択された高等教育機関の教員へ給付される”競争的研究資金”の一つです.科研費の種別によって申請の締切日はいくつかあるんですが,この10月末が締切となっている科研費が一番多いように思います.

研究職に就いて3年目以降,継続して科研費はいただいていたんですが,実は昨年度は(台湾でのんびり?していたせいではないと思うのですが)申請に漏れてしまいました.ラッキーなことに現在は民間の助成金をいただくことができているので研究活動は科研費があるのと変わらずできているんですが,流石に2年連続不採択は避けたいところ.

とはいえ冒頭に書いた通り,今年度は申請書の作文にじっくり取り組めるような時間的な余裕がほとんどないというのが実際のところ(涙).科研費申請を通すための”必勝法”的なものは色々とあるようなのですが,個人的には

  • 申請内容の分かりやすさ(誰が見ても分かるくらい,やりたいこととその研究の社会へのインパクトが明確に記載されている)
  • 申請内容の実現可能性の高さ(夢ばかり語るのでなく,あとはやるだけの状況となっている(ただし,そのためにはお金が必要))
の2点がしっかりしていれば通ると思っています.実際,昨年度の申請では,上記に関連する部分で少々”戦略ミス”をしたように分析しています.
今年度は,昨年度の反省を踏まえつつ,作業時間の効率化と効果の最大化(というか採択)を目指して進めてみます.

2019/08/11

お盆休み?

ほぼ確実に予想通り(苦笑)でしたが,やはり今年度に入ってから,ブログ更新頻度は昨年度から激減しております.

そもそもブログ更新どころか,まともに休めていないという話もあるので,当然そうなると,ちょっと時間があったら文字通りの“休養”に使わせてもらうほうが,翌日以降もまともに動けるという(ぶっちゃけ僕もそろそろいい感じの年齢(!?)になってきましたんで,休む時には休まないと,後々結構引っ張ります).

そんな状況であるうえ,ある種1年間のブランクもあったので,研究活動についてもなかなか進められずにいたのですが,やっとここ最近,“研究らしい話”ができつつあるのは少々嬉しいこと.主に卒業研究や特別研究周りの話題が多いですが,それはそれで進められている「人もいる」のは非常に素晴らしい.
国際会議や研究会での発表の話題も出ていて,それぞれ鋭意準備中ではありますが,結果として準備が間に合わなかったとしても,研究会も国際会議もそれしかないわけではないですし,少なくとも年度内,チャンスはまだまだあります.結果としてそこでの準備は卒研そのもの進捗にも貢献するし,基本的にはプラスな要素しかありません.

ただ,おかげさまで最近,共同研究で進める案件が増えてきたのは良いのですが,“研究以外”の仕事が忙しすぎて,どうしても関係各所への確認や連絡,相談が遅くなりがちなのはなんとかしないといけないと思っています.
そんなことを,やっと少しだけ時間ができたこのタイミングで考えていたわけですが,そもそもこのタイミングというのは皆さんお休みであることが多いので,結果として連絡を差し上げたとしても皆さんそれを確認するのは休み明けなのではないか,という(苦笑).

今日も現在,出先で更新していますが,こんなことができるのも“お休み”だからですね.
お休みにしかできない仕事(?)を,できる限りやってから休み明けに臨みたいところ.

2019/06/27

最近の諸々

先日学生から、
「先生も”某先生”(=小嶋先生)みたいにブログとかやらないんすか?」
と言われまして、いやいやブログあるわいでも帰国してからまともに更新してないな、と思って取り急ぎ更新してみます(苦笑)。

たしかに、前回の更新が帰国"の比較的直後の)4月初旬だったかと思うので、もうまるまる3ヶ月は経っている計算ですね。
近況については、むしろ学生の皆さんの方がよく知っているかと思うのですが、仕事は超忙しいです(涙)。

研究周りでいうと、個人的にはほとんどまともに進められないような状況ですが、今年度はなぜか意欲的な(前向きな)学生がたくさん研究室に入ってくれたので、大げさではなく期待しています。

それと今年度は、当初から関わっている社会実装周りの重要な(?!)役割を仰せつかったりしているので、責任重大だなぁとも思っている次第です。
とはいえ何より、みなさんがやりがいを持って取り組んでもらえるのが一番のモチベーションに繋がるので、学生の皆さんが面白がって取り組めるようなものを作っていきたいなと思っています。

そろそろ燃料切れの気配がするので、取り急ぎ今日の更新はここまでということで(新宿駅も近づいてきたので)。

2019/04/10

帰ってまいりました

タイトルの通り,ちょうど10日前の3月31日に台湾から帰ってきました.

まず,何よりも最初に伝えておきたいこととしては,このブログの更新頻度,今年度は”激減”すると思いますのでよろしくです(苦笑).新年度,ほぼ毎日のように何かの会議に出ています.で,今日からは授業も開始されました・・・帰国後の家の整理もまだ5割程度でしょうか.あと,ウチのチビたちも新生活ということで,先日入学式にも出席してきました(自分が,そういったイベントに参加するような歳になったことをしみじみと実感してきました ^o^;;).

色々とまだまだ”リハビリテーション的”な,というか,探り探りでやっていきますが,徐々に一昨年度以前のペースを取り戻したいなと思っています.

今日,もう一つだけ伝えたいことが.
東京(八王子),まさか雪が降るとは!
この冬は雪にお目にかかるチャンス(?)は無いと思っていたのでビックリしました.桜と雪のコントラストは綺麗ではありましたが,寒かったですねぇ.
明日には回復しそうですので,また(もう少し)花粉との戦いがありそうですが.

2019/03/30

明日の今頃は雲の上

 タイトルの通り,明日の昼の飛行機で帰国します.


 夕方には成田に着いて,夜には自宅でしょう.恐らくこのブログの更新頻度も,新年度に入って以降はいつも通り(例年以下?)に戻るはずです(苦笑).単純に,この1年間の生活サイクルと新年度からの生活サイクルが著しく違うことだけでなく,昨年度と同等かそれ以上にやるべきことが多いため,それが落ち着くまではしばらくブログエントリのアップはお休みでしょうねぇ(なって言いながら,気づいたら1年経っていた,みたいなことにはならない様に気をつけます ^o^;;).

 一方で,今回の滞在で色々と研究面,および学生の皆さんに伝えて行きたいことなどなど,気がついたこともたくさんありましたので,これらについてはできる限り早く,実践していきたいなと思っています.
 新年度早々,当然ですが卒研や特研もスタートします.初回ミーティングまではあまり指示も出せませんが,今月2回,ミーティングをしてテーマは決まっているし,やっておいて欲しいことも伝えてあるので,恐らく皆さん,それに向けて頑張っている・・・ハズ.
 とはいえそろそろ,もう一歩先のことも考え始めて欲しいと思っているので,その辺りはメールで直接伝えようかと思っている次第です.

 台湾生活もいよいよ本当に残り24時間を切ったという状況で寂しさも感じているのですが,それと並行して,来年度の諸々について頭は徐々に切り替わりつつあるというのも事実.皆さん,新年度も引き続きよろしくお願いします.

2019/03/28

今年度の総括

 東京高専の皆さんは(恐らく)ご存知の通り,今年度1年間,台湾は桃園市にある國立中央大學にて在外研究活動に従事していましたが,あと4日したら帰国します.

 タイトルの通り,この1年間を振り返ってみたいと思うのですが,実は全く何も考えずにPCの前に座っているので,全然総括していないことになってしまう可能性もあることをご了承ください(徒然なるままに書いてみます).

 何よりもまず最初に書いておきたいことは,”台湾の人々の素晴らしさ”です.シンプルに一言で言うなら”親切”.これは,身も蓋もない言い方となってしまいますが,恐らく若い世代の人であればあるほど,実際に来てみないと分からない感覚だと思います.僕と同世代以上であれば,30年,40年以上前の日本を実体験 ないしは想像できるかと思いますが,その頃の日本を思い出します.本当に自然に,嫌味なく,しかしながらとても親身に,まるで家族のように(もしかすると家族以上に)困っている人のことを気にかけてくれます.当然ですが,日本でも世界でももちろん台湾でも,良い人ばかりでは無いものの,とはいえ,困っていたら必ず誰かが助けてくれる,声をかけてくれるといっても決して大げさではありません.実際,僕と家族は台湾での1年間,本当にかけがいの無い経験をできたと思っています.僕はこれまでもかなりの回数台湾来訪経験があるのである程度は予想していたものの,家族も見事に台湾にハマりました(笑).一つ印象的だったのは,この4月に小学生になるうちの長女が,帰国半日前くらいから突如として「台湾にいたい」と言いだし,いざ出発するとなった時にも,(台湾の)家に戻ろうとしたり,涙を流したりしたことです.まだ6歳ですが,感じるところがあったんだろうなと思っています.

 研究の面では,率直にいって必ずしも思い通り,当初の予定通りに進んだとはいえません.それはこちらの見込みの甘さであったり,想定外の事情が要因ではありますが,研究を今後進めていくにあたって”非常に重要な色々”を掴むことができたのは確実です.
 以前にも書いたかもしれませんが,台湾は今後,日本を上回るスピードで少子高齢化が進みます.僕の最近の主な研究テーマの一つは介護予防で,やはり台湾にも自国の状況を憂いて同様の研究に従事する先生がたがいらっしゃいました.いくつかの大学を訪れ,学生の前で話をさせていただき,また各大学の先生方ともお話しさせていただく中で,今後一緒に研究を進めていくための協力体制のベースを作ることができました.
 一つ言っておきたいこととしては,今回の在外期間中,少々大きめな実験を台湾で行いたいと思っていたものの,結果として実現できなかったことは事実である一方,来年度以降,そのような実験を行うための基盤はガッチリと作ることができたと言うことです(在外期間は間も無く終了しますが,これでサヨナラというつもりは毛頭ありませんので^o^ 引き続き頻繁に来訪したいと思っています.

 最後に,台湾という国,というか,土地について.

 僕もこれまで10回弱来訪した経験があるとはいえ,1年通しての滞在は今回が初めてでした.これまでの主要な目的地は,台北や高雄だったわけですが,今回はこれらに加えて,特に台湾中央部,中西部,中東部も頻繁に訪れる機会がありました.
 あくまでも僕の感覚ですが,率直に言って,”ただ住むだけ”なら,恐らく台中が一番過ごしやすい地域だと思います.実のところ,今回の滞在では台風も少なく,気温も東京より低かったので,桃園エリアでもかなり快適でしたが,台北・桃園エリアは実は,夏は台中を含む台湾中央部より暑く,冬は中央部より寒い(特に風が強い)という傾向があります.一方,台湾中央部および中西部はいわゆる”夏は涼しく(あまり暑くなく)冬は暖かい”の典型です.
 さらにいうなら,台湾中央部の南投(ナントウ)エリアは海抜が中西部より高いので,夏はさらに快適で,冬も台北・桃園より温暖というなかなか理想的な環境です.台中ほど大きな街が近くにない(高速バスで1時間程度離れている)ので,ショッピングなどは大変かもしれませんが,逆に台湾国内でも有数の観光地がすぐ近くにあるので,そう言った楽しみもあります(台中までバスで1時間ですから,ぶっちゃけ八王子から東京中心部までとそんなに変わらんという話も ^o^;; ちなみに,タクシーも含め,バス,電車,地下鉄,新幹線などの公共期交通機関の運賃は激安です).ちなみに,花蓮をはじめとする中東部のエリアも中央部に近い気候で,台東まで行くとかなりカラッとした気候となるそうですが,残念ながら今回はそこまで足を伸ばせなかったので,ぜひ近い将来行ってみたいと思っています.

 人の優しさにこれでもかというほどに触れ,来年度以降の基盤を築くことができ,さらに,じっくりと今の,そして今後の自分について考えることができたことは,確実に来年度以降の自分に繋がるものと考えています.学生の皆さんにも,この僕の経験を是非還元して行きたいと考えている次第です.
 さて・・・あとはもう帰るだけ,みたいに見えるかもしれませんが,実はまだまだ大変です(荷造りが).今日の夕方,一段落はついたのですが,まだまだゴミは出てくるし,持って帰らなければいけない荷物も出てくるかもしれないし,既に持ち帰る荷物の重量は結構すごい状況になっているし(苦笑).とはいえ多分,明日か明後日には完了と言い切れる状況になると予想しています(希望的観測も含めて ^o^;;).

2019/03/02

帰国準備 & 発表準備 & 来年度の準備

 前回のエントリとも関連していますが,いよいよ本格的に”物理的な帰国準備”を進めています.家族全員で来ているので,荷物がまぁまぁあるんですね.こいつらを速達的な方法で送り返すと結構な費用になるので,早めに準備して早めに送ってしまおうと.台湾は一昨日から明日まで4連休で,昨日一昨日はちょっと観光したり,残りわずかな台湾滞在を楽しんでいたんですが,実は週明けにはその荷物(の第一陣)を送ってしまうことになっているので,自分に関連する荷物をちょっと急ぎで(笑)整理しています.

 そんな状況でも,招待講演の準備は引き続きしています.具体的には,発表内容を自分に”馴染ませて”,当日よりスムーズにフレキシブルに発表ができるようにするのが願いです.具体的には,朝夕で2回ずつ発表練習しながら,その時々で資料を手直ししたり,資料はそのままでも話す内容を少し工夫したり.ちなみにこの手の練習は,日本にいるときも原則同じ方法でやっています(特に国際会議などでの英語発表の場合は.状況さえ許せば,おそらく各発表の前に最低でも30〜60回くらいは発表練習しているように思います).
 さらに今回,10月の基調講演と同様(って,その時には書いていたかどうかはわかりませんが),オーディエンスがちょっといつもとは違います.いつもだと大体,(僕が情報系の教員だから当然ですが)聴衆も情報系,工学系,AI系だったりと言う方々が多いです.一方,前回の基調講演は工学系ではあるものの,分野的には情報系でない人の方が多いと言う印象で,今回(来週)実施する中興大楽生醫工程研究所(日本語的な書き方をすると,ジョンシン大学,と言う発音でしょうか)での招待講演は,上記の通り,招待いただいた学部学科が情報系ではなく,Biomedical Engineering系なので,当然学生さんもそちらを専門にしていることが容易に想定されます.プレゼンに限らず,あらゆるコミュニケーションは相手が誰か,どんな情報を所望しているか(興味があるか)を踏まえた上で話すことが重要ですから,今回は結構,AI系の話に関しては分かりやすく,動画も多めに加えた資料にしています.あと,実はこっちでやろうとしている実験に関連してご協力をお願いしたいこともあって(^o^),そのあたりの内容も最後の方に加えています.

 ちなみに,再来週講演予定の台北大學では,再び情報工学系の学生さんが主なオーディエンスになりそうなので,話す内容を再びそちら向けに修正しようと考えています(中国語では,情報工学科=資訊工程學系 です).

 その間,日本から遊びに来る友人がいたり,台北大學での講演から間も無く,家族が少し早めに帰国するなどなど,まだまだ色々とイベントが残っていますが,取り急ぎ目の前の諸々を片付けつつ,来年度担当予定の授業の準備などについては(早めにやっておかないと大変なことになりそうなので ^o^;;)粛々と着々と進めていく予定です.

2019/02/24

残り(約)1ヶ月です

 タイトルに記載の通り,そろそろ帰国まで1ヶ月近くとなって来ました.当然といえば当然,既に東京都は色々と来年度に向けてやりとりをしていますが,並列して3月初旬と中旬に講演が1件ずつあるのでその準備と,こちらでなんとか年度内に実施したいなぁ,と考えている実験の準備をしています.

 講演の準備は大体順調で,あとは練習を継続的にやっていけば大きな問題はなさそうですが,講演は実のところ”話しておしまい”ではなくて,招待いただいた先生と関連する研究の話をしつつ(今後の)研究協力の可能性についても相談したいと思っているので,その辺りの準備も合わせてしなければと思っている次第.

 高専では来年度の卒研配属関連の話も進んでいると聞いています.さて,来年度はどんな学生さんが僕の卒研室配属となるのでしょうね.楽しみです.上記の通り,年度末は色々とやることはあるものの,”お互いの幸せのため”を考えると,配属が決まるのであれば,出来るだけ早めに最低限1回は打ち合わせを(オンラインで)しておいたほうが良いな,と思っているところです.僕が担任をしていた時もそうですし,それ以前もそれ以後もそうですが,卒業研究に限らず,いわゆる研究に関する活動は準備を早めにしておくに越したことはありませんし,継続的にコツコツと進めていくことが唯一かつ最も効率的な”卒研攻略法”です(関連する話題は以前,1月25日付のブログエントリにも記載しています).
 テーマを早めに決めることはもちろん,できることを早めにやっておくことで,大過なく卒研を完了できる(=卒業できる)ことになったり,大きな問題にハマった時,それが(早めに始めておいたことで)今の時期で良かったね(xヶ月後だったら危なかったね)となることも少なからずあるというのが,過去の経験からの教訓です.とはいえこればかりは,卒研を担当する当の学生さん本人がどのくらいそれを実感として捉え実際に振る舞うか,によりますので,我々教員が首根っこをつかまえてやらせることはできません.
 1年間,日本には滞在していませんが,研究自体は継続していますから,良くも悪くも(?)海外滞在によるブランクのようなものは一切ないと,個人的には思っています(日本とも定期的に打ち合わせはして来ていますしね).

 そんな盛りだくさんの年度末ですが,家族全員で長期滞在というのも,残り少ない状況となって来ましたので,スケジュールを調整してちらほらと観光的なこともしています.

 ここ最近だと,2月初旬から始まった旧正月を祝うランタンフェスティバルにも行って来ました.台湾各地でイベントをしていて,今年一番大きなフェスティバルは屏東県(毎年持ち回りだそうです)のようなんですが,現在我々が居住している桃園エリアでもお祭りをしていました.以下にいくつか写真をアップしておきますが,まぁ,たくさんの人が訪れる賑やかなイベントで,かつ,非常に綺麗で楽しいイベントでした.





 一方,石垣島等とと同緯度の台湾,日によって暖かかったり(暑かったり)寒かったりですが,1週間ほど前は非常に暖かく,(恐らく)ソメイヨシノと種類は違いますがキャンパス内で桜が咲き始め,たくさんの観光客の人が写真を撮っていました(改めて写真を見ると,ソメイヨシノっぽくも見える・・・).



 ちなみにこの桜は,東日本大震災の当日,2011年3月11日に植樹式が行われたとのことで,記念の石碑も一緒に設置されています.震災当日に植樹された桜の木が,このようにたくさんの綺麗な花を咲かせられるほどまでに大きくなったことが,震災から多くの時間が流れたことも表しているようで,感慨深いものがあります.

2019/02/05

久しぶりの感覚

Twitterやfbではお知らせしたので知っている人もいるかと思いますが,この度


に申請した研究課題が採択されました.
それ(=研究助成)って何?という人もいるかと思うので,少し詳しく説明します.

高専の学生なら知っている(ハズ)と思いますが,高専の教員は研究を(も)します.それは知っているかと思いますが,研究のためのお金(経費)は”ある程度”,所属している機関(僕なら東京高専)からいただいています.これはいわゆる研究教育(教育研究)機関,例えば大学などでも同様ですが,特にこれらの機関が独立行政法人化してからは,国から各機関に配分される予算が年々減っているので,各教員に割り当てられる研究経費も減ってきているのは,どこでもだいたい同じ状況です(ちなみに僕の場合,最初に大学で勤めた年が独法化元年なので,それ以前がどれほど良かった(?)のかはわかっていません).

それでもやっぱり,(多くの)教員は自身の研究をしたい.でも,研究をするには時間も必要だし,(分野やテーマにもよるんですが)お金も必要,となった場合,お金の面に関していうと,様々な機関・組織が研究者やそのグループ,場合によっては研究機関に対して,”競争を勝ち抜いたら(審査に通ったら)あげます”というお金を用意してくれています.これがいわゆる「競争的研究資金」と呼ばれるものです.
これらは名前の通り”競争的”な資金ですので,ある種の審査があって,募集しているテーマに合っているか,研究計画は現実的(実現可能性がある)か,達成することで社会的・学術的に価値があるか,などなどの基準をクリアしないと獲得できません.また当然,金額が大きかったり,人気のあるテーマだったりすると応募者も多いので競争倍率も上がります.

競争的研究資金の中でも,おそらく有名なのは,文科省が募集する科学研究費補助金(科研費)というもので,これは応募者も採択者も日本で一番多いと思います.このような政府機関などが募集する資金がある一方で,民間の機関(例えば今回僕が採択いただいたような財団)が募集する資金というものもあります.このような財団は,実は調べればたくさんあるのですが,ある意味,”研究分野の数と同じくらい”(というのは大げさかとは思いますが)色々な分野に特化した資金が募集されています.

今回僕が(と共同研究者の皆さんで)応募した財団は,
「人間と遊び」という視点に立った科学技術に関する調査、研究及び開発の推進
を目的としていて,僕らが最近取り組んでいるテーマにもマッチした内容であったので,幸いなことに採択テーマに選んでもらったというのが実際のところかと思います.

民間,政府機関にかかわらず,この手の資金はもらったらおしまい,ということはありません.何にいくら使ったのか,ということについてはもちろん,研究の成果がどの程度出たか,についても,期間の途中や,助成期間終了後に報告することが求められます.
が,税金であったり,財団の資金をいただいたからには,研究の過程や成果を報告するのは当然でしょうし,個人的にはそういった資金をいただく中で,報告することが普通のこととなっています(倍率が高いほど,不採択になった研究も多いわけで,不採択研究の分も!?真面目にやらなければと思うわけです).

実際,科研費の場合は採択テーマの状況が全てデータベース化されているので,キーワードや研究者名で検索すれば,誰がどんなテーマでいくらもらっていて,(終了後のテーマならば)どんな成果を挙げているかも簡単に検索できます(ちょっと脱線しますが,例えば今後大学編入学や大学院進学を考えている学生の場合,こういったデータベースから希望する大学や教員を探すと言う手もあるかと思います).

ちなみに,僕の研究費獲得状況はHPの
研究業績&外部資金獲得
のページで(最新のものを除いて)公開しています.
そこを見てもらっても分かる通り,民間の財団から助成をいただくのは”12年ぶり”です.本当に久しぶり(笑).
ここ最近も,何年かに1回は申請していたんですが,言い訳させてもらうと,年々応募者が増えるというのが一つ.また,これも当然と言えば当然ですが,関東圏は競争相手が多いので倍率が高い,と言うこともあるかと思います(前回採択の時点では,僕は名古屋の大学に在籍していました).

とにもかくにも,今回このように予算をいただくことができたので,来年度は研究室にいる学生さん,および共同研究者の皆さんと一緒に,是非とも身のある成果を挙げていきたいと考えています(・・・と悠長に書いてはみましたが,実は研究期間は3月からスタートなので,僕は台湾にいながら,早速研究に取り掛かりたいと考えています).

2019/02/02

英語の勉強

現在台湾在住(そろそろ帰国準備もしなければ・・・)ではありますが,個人的にはこの期間,語学の勉強という意味では英語に一番力を入れています.台湾の大学では,かなりの割合の教員がアメリカの大学で学位(Ph. D)を取っています(体感で,7〜8割くらいでしょうか.残り1割くらいが國立台湾大学,1割弱くらいが母校=中央大學なら中央大學で学位を取った教員,といった感じでしょうか).

そんなこんなで,ほとんどの教員が英語が堪能ですし,英語で実施されている講義も結構な割合であります(台湾は実のところ日本より少子化が進んでいて,海外から積極的に学生を受け入れていることもあり,英語で講義を行うのが効率的だったりします).海外の教科書をそのまま講義で使うことも多いので,教員ほどではないですが,学生も英語が得意な人が結構多く,(個人的には中国語も勉強したいんですが ^o^;;)英語のコミュニケーションスキルを磨くためにもいいモチベーションをキープできます(参考までに,外国語として日本語を勉強している学生もまぁまぁいるので,日本語を喋れる人もたまにいます&蛇足ですが、ほんの少し,ほんの少しだけ,僕も中国語は喋れる?ようになっています).

こっちでも英会話のレッスンを受けたり,受け入れ先研究室の先生との会話も英語ですし,こちらで開催された国際会議にも参加しましたので,そう行った意味でも英語は継続的に使っていて,同時に勉強もしているという状況です.

会話,という意味では,率直に言って,いわゆる日常会話レベルであれば”恥ずかしがったり,ミスを恐れていては話にならない”というのが実際のところで,多少単語のセレクトに誤りがあったり,適切な表現がすぐに浮かばなかったとしても,こちらから伝えようとする意欲と,伝わるまで表現を変えて話し続けるという,ある種のバイタリティが大事だと思います.
一方で,同じ会話であっても学会での発表やミーティングでの専門的な内容,また,当然といえば当然ですが,英語で論文を書くとなった場合には,適切な専門用語を知っていたり,ある程度一般的な文法をマスターしていたり,(これは日本語でのプレゼンや論文執筆でも大前提ですが)理論的に筋道立てた話の流れを意図したり,と言ったことも重要になります.

読み書き and/or 会話において,英語を苦手とする人にはいくつかの原因・共通点があると思いますが,中学校,および高専で英語を習ってきた人にとって,特に読み書きの面で苦手意識のある人は,
”ボキャブラリの少なさ”
が大きな要素を占めているように思いますが,それに加えてもう一つ
”適切な表現を探す難しさ”
というハードルがあります.
例えば,「示す」という意味の英語表現一つを取っても,show, present, display, express, reflect, indicate, exhibit, ... などなど色々な単語が(辞書を調べれば)出てきます.熟語も加えればもっとたくさん出てくる場合もあるでしょう.大前提として,”色々な状況で使用される”「示す」という意味を持つ表現が脳内にストックされている(ボキャブラリがある)ことが重要ですが,加えて,自身が表現したい意図を正確に表す「示す」はどの単語(or 熟語)なのかを押さえておかないと,意味だけ見るとあってるけれど,どうにも違和感があるとか,その表現をここで使うと変な(ネガティブな)意味で捉えられる,と言った不都合が生じる可能性も出てきます.

特に最近,何かの英作文を学生に指示・依頼すると,”日本文をGoogle翻訳で変換したそのまま”を提出してくる学生が多いように思います(苦笑).実際にそうなのかは確認していませんが,「いかにもGoogle翻訳で出てきそうな」訳文であることは見る人が見れば一目瞭然です.一方,じゃぁGoogle翻訳は役に立たんかというと,実はすごく役に立っていて,僕もかなり重宝しています.
使い方としてはまず,”英語にしやすい日本文”を入力として用意して翻訳し,出てきた訳文を見ながら日本文を調整し,良さそうな翻訳候補が出てきたら,そこからそのまま使えそうな部分はそのまま使い,こちらが意図するニュアンスと違う単語を,(字面上は)同じ意味の別な単語や熟語表現に置き換えて完成させる,と言った具合です.

ちなみに,意図するニュアンスに近いかどうかを調べる際,文章の一部をフレーズとして(ダブルクォーテーションで挟んで)google検索してみて,どのくらいその表現の文章がヒットするかをヒントにすることも多いです(二つの表現で検索して,より多くヒットした方がより一般的=よく使われるとみなす).

上記のような方法があるんですが,そもそも論としてやっぱり,どれだけ単語を知っているか,そして,同じ意味合いで別の表現(ニュアンスで使い分ける)をどれだけ区別できているかが,論文を書いたり学会発表したりする際には重要になってくるわけです.
これをいきなり論文執筆(学会発表)初心者に求めるのは難しいのですが,来るべきその時に備えて,単語のストックと,どの場面でどの単語が使えるかの知識を蓄えておくことはできます.
一つの有効な手としては,”単語を調べるとき,英英辞典 and/or 類語辞典(Thesaurus)を使う”ことが挙げられます.例えば,ある一つの動詞を日本語から英語にしたい,という場合,和英辞典を使うといくつかの「候補」が示されるわけですが,ほとんどの辞典には同じ意味となる単語のリストは提示されるものの,それぞれがどんな場面で使用されるかの詳細は記述されていないことがほとんどです.そのような時英英辞典を活用すると,その英単語がどんな場面でどんな風に使われるのか,具体的な説明が記載されているので,ニュアンスを含めてその単語を使用する適切さを判断できます(英英辞典=英語話者にとっての国語辞典なので).同様に,類語辞典を活用すれば,ある意味を持った単語に対して,それと類似した意味の別な単語(synonym),熟語をリストアップしてくれるので,表現の幅が広がります(ついでに反意語=antonymも押さえておくと一石二鳥です).

最近はオンラインでの英英辞典,類語辞典も比較的良いものが出てきているので,先ずはその辺りから試してみても良いかもしれません.これから英語での発表や,論文執筆のチャンスがありそうなみなさんには,参考にしてもらえればと思います.

いやいやそもそも,絶対的なボキャブラリが足りてないからどうしようもないんだよねぇ,という人もいるかと思いますが,そう言った人向けのアドバイスは,また別の機会に書ければと思っています(今年度内に書かないと,書くチャンスがなくなりそうだから近日,頑張ります).

2019/01/25

来年度に向けて(一部の人=NITTC新5年生向け、かもしれません)

そろそろ1月も下旬,前回のエントリでも記載の通り,台湾では春節が近づき,早くも色々な店がお休みになりそうな気配ですが,僕の帰国のタイミングも近づいてきて(なんて書いてはいるものの,現状3月の招待講演やその他諸々が忙しすぎて全く帰国の準備に取りかかれる気配はありませんが・・・),それに伴って来年度の授業その他に関する日本とのやりとりが増えてきています.

そんな中,来年度の卒業研究テーマを学生さんに公開するので教えて欲しい,との連絡もいただいています.わざわざここでフライングで発表しても特にメリットもないので,具体的な内容は公式のアナウンスを待ってもらえればと思います(> 来年度5年生のみなさん)が,今回はこれに関連して,補足情報とここ最近,思っていることを(書ける範囲で)描きたいと思います.

まず,卒研のテーマ候補ですが,多くの教員も原則そうだと思いますが,大体のテーマは昨年度以前から継続されているものでしょう(僕はそうです).なので,例えば僕なら,HPの”研究業績”の部分を見てもらい,その中でも,学術論文の上半分,国際会議論文&学会口頭発表の上位(最近発表した)10個くらいのタイトルを見てもらえると,最近僕がどんなことをやっているか(皆さんにどんなことをしてもらいたいか)がわかると思います.英語は分からん,という人は(ちょっと困りますが)学会口頭発表をメインに見てください.

継続のものがある一方で,新しくこんなのやってみたいな,というものもありますので,新しいものに興味がある人はそっちをテーマとして考えてみるのもありでしょう.さらに,自分でこんなことをしたい,というものがある場合には,教えてください.申し出は聞きます,が,必ずしも「じゃぁそれをやろう」とはならないことも合わせて申し添えておきます.場合によっては,(僕に限らず)教員独自のテーマとうまく結びつけて,学生自身がやりたいテーマに関連したテーマを卒研にできる”かもしれません”ので.

僕の場合,今年度は日本にいませんが,特にそれは問題にならないですね.聞きたいことがあればメールで相談してくれればそれで済みます(ちゃんと,趣旨の分かるメールタイトルをつけるとか,自分の名前を名乗って挨拶してから本題に入るとか,最低限のメールマナーは守ってくださいね.それらがないからウチの研究室に入るのはダメ,とはなりませんが,メールの体裁が整っていない場合には,その指導も含めて返信させてもらいます).LINEやSlackなどでのコミュニケーションと,メールや手紙などの”若干古風な”コミュニケーション,および電話や対面での相談,それぞれの場面に応じたルールがあるので,使い分けられるのがベターです.


話が若干それましたが,以降,卒業研究を(ある意味,特別研究も)行うにあたって,特にここ最近気になることも書いておきます.
一番心配なのは,上でも書きましたが,コミュニケーションです.ただしここでの心配はマナー面ではなく,”そもそもちゃんとコミュニケーションが取れるか”です.

このままだと誤解を与えてしまう可能性があるので,補足します.
より詳細に知りたい人,興味がある人は直接問い合わせてもらえればと思いますが,概要を述べると,ここ最近,研究が進もうが進まなかろうが全く連絡がない(コミュニケーションを取らない)人が増えてきた印象があります.実際のところ,研究が進もうが進まなかろうが,と書いたものの,コミュニケーションを頻繁に取らない学生の卒研は”進んでいない”とみなして間違いありません.大部分の研究は「現時点で答えのわからない」ことに対して答えを探す作業をしているのですが,しっかりと話し合い,状況を確認しながら進めていかないと,「学生本人はうまく進めている,と思っている」状況でも,実は全く誤った方向へ進んでいるという状況が非常に高い確率で起こり得ます.

上のような場合,例えば週に1回状況確認できていれば,ダメージは最大”1週間の時間のロス”で済みますが,テーマが決まってから全くミーティングに顔を出さず,メールにも反応せず,夏休み前にやっと状況が分かり,最初から全部やり直し,となったらロスは数ヶ月です.極論すれば,メールなどででもやりとりできていればまだマシです(実世界での打ち合わせは出なくていい,ということでは決してありません).

新5年生となる学生さんは,ほぼ確実に研究経験はゼロに近いですので,計画が甘いということも往々にしてあるのですが,この辺りも頻繁に軌道修正できると,結果として卒研がまとめやすくなります.

率直に言って,テーマが何になったか,実際に良い結果が出たか,の二つより,
”指導教員とどれだけ頻繁にコミュニケーションをとっているか”
の方が,卒業研究の成否にとって遥かに重要です(誤解を恐れずに言えば,テーマが自身の希望に沿うものでなく,結果も芳しくなかったとしても,卒業研究としてはまとめられます=卒業できます).

ですので,僕個人として,来年度,もし僕の研究に興味を持って卒研をやってみたいと思う学生さんがいたら(場合によっては,他の研究室が良かったけれど,そこは人気で入れず僕のところに(不本意ながら)来てしまったという人もいるかもしれませんが),そう言った学生さんに僕が求めるのは(繰り返しになりますが),

”指導教員=北越とできるだけ頻繁にやりとりできること”

だけ!!・・・と言っても過言ではありません(贅沢を言えばその他,学習とか適応の仕組みに興味を持ってたらいいな,とか,新しいことに好奇心を持ってる人がいいなとか,数学と英語はできた方がいいな,なんてことも思っていますが (^o^;;;  これらの優先順位は上と比較した場合,遥かに低いです).

そろそろ,卒研テーマ案も提出しようと思っていますが,それを見てからでも結構ですし,このブログエントリを見て気になったことがある場合はテーマ案を見る前からでも,質問があったら問い合わせてください.

今回,1年間の台湾滞在後の職場復帰(!?)ということで,新年度に入ってしばらくは高専での生活サイクルを取り戻すのに少々苦労しそうな気がしていますが,その辺りも含めて,研究室の皆さんと一緒にやっていければ良いなと思っています.

2019/01/23

春節が迫っています

日本では(東京高専では),本科5年生,専攻科2年生ともに卒研・特研の追い込みで大変な時期に差し掛かっているところかと思います.皆さん,順調でしょうか?

僕も少しだけ,日本の学生さんの卒研の手伝い的なことをしているので,明日も午前中にはミーティングが1件あります.とはいえ,ご存知の通り今年度僕は台湾滞在中ですので,メインの指導は別の先生にお任せしていて,良くも悪くも僕の立場は”アドバイザー”的なものです.この場合,書類上の指導教員は当然僕ではないので,そういった意味では,その学生の皆さんに対する指導の責任は指導教員の先生にある,ということになるわけですが,だからと言って僕に”責任感”がないかというとそんなことはなく,むしろ却って(!?)助言している皆さんの進捗がどんなものか,気になるし心配だし,もちろん,無事の卒業を願っている次第.

なんて書くと心配な学生がいるのかと思う人もいるとは思いますが,恐らく僕とミーティングをしている皆さんは,問題なく,すっきりと卒業して(&人によっては年度末に学会発表もして)くれるものと予想(期待)しています.

タイトルにも書いた通り,こちらは春節(旧正月)が近づいていて,台湾や中国ではこちらが”本当の(?)新年”といった趣です.ニュースなどで,爆竹を鳴らしてお祝いしたりする画を見たことがある人も多いかと思いますが,こちらの春節では本格的にあちこちの店が休みになるとのことで,むしろ現在こちらに普通に長期滞在している僕(とその家族)にとっては,その間どうやって過ごすかが結構課題だったりします(苦笑).

食材も買い込んでおかないとスーパーも閉まってしまうところが多いし,店によっては春節1週間くらい前からお休みしてしまうところもあるとのこと(なので,そろそろ休みに入る飲食店が出てくるかも).いわゆる「ベタな観光地」は混むらしいですが,逆にマイナーなところはホテルの値段も下がるそうなので,いっそのこと,マニアックなところをめぐる観光にでても良いのかもしれません.

実のところ,新年を迎えてから既に3箇所,家族を交えて旅行しています.
一つは,講演などを兼ねての台中・南投エリアへの訪問.その後,大渓というところにも行きましたし,つい昨日までは花蓮と太魯閣(たろこ)のエリアに行っていました(これらの地名,皆さんはどのくらい知っている&行ったことがあるでしょうか?).

大渓はまずまず近所でしたが,台中,南投,花蓮に太魯閣は,台湾の中部に位置しているエリアで,当然ながら我々が滞在している桃園エリアよりも暖かいです.台湾というとやはり,台北がメジャーかと思いますが,台北や桃園エリアは,実は結構寒いです(といっても,東京都比較したらバチが当たるでしょうが).風が強いことが多いので,実際の温度よりも”体感温度”がかなり低く感じるんですが,大渓も比較的暖かいですし,中部エリアは雨があまり降らず,年中温暖(実は,夏も台北より過ごしやすい)なので,観光にも滞在にももってこいのエリアだったりします(観光で台湾を訪れる人には,中部エリアはオススメです).

3月には帰国してしまいますし,招待講演も2件残っているし,研究活動も佳境だし,と,色々と盛りだくさんではあるものの,せっかくの長期滞在なので,短期滞在ではなかなか足を延ばすことができない,でも,行ってみると観光地としても歴史や文化の勉強の面でも興味深い地域を,特に学生の皆さんに紹介できれば良いなと考えています.

2019/01/15

明けましておめでとうございます 2019

遅ればせながら,明けましておめでとうございます(本来,松の内が過ぎたら「明けまして〜」は使えないらしいですが ^o^;;).

正月気分もないままに年始早々,台中・南投エリアに行き,講演をしつつ色々と今後に向けた打ち合わせもしてきました.良い方向に進みそうですし,進めば良いなと思っています.
そんなこんなで,昨日が日本の”成人の日”であることも,昼過ぎくらいになってやっと気がつきました(苦笑).実は日本の某所に電話で問い合わせをする用事があったんですが,普段なら必ず誰かしらが電話に出るはずなのに,しばらくコールしても誰も出ない.忙しいのかな,もうしばらく経ってから掛け直そう・・・と待っている間に,今日は祝日だと気が付いた次第.

1月ですが,当然台湾は日本よりも暖かいです.
ただ,これはある意味幸か不幸か,人間は”環境に適応する生き物”のようで,平均気温が上がると,その上がった気温からの差分で(笑)で暑さ寒さを感じるようになってきます・・・で,ここ数日は,その温度変化によって体調が下降気味という.
次の日曜からは,純粋に観光で花蓮(Hualien)という台湾東部の地域へ行ってくる予定なので,ここ数日で体調を戻したいと思っているところ.

花蓮は1年ちょっと前,国際会議の招待講演で訪れて以来,2回目の来訪です.前回,スケジュール的に難しく,行けなかった観光地に,今回は1日ツアーで行けるのが楽しみ.花蓮大好きという,台北大學の先生ご家族と一緒なので,色々と楽しみな旅行になりそうです.

それが終わると,いよいよ残る予定は帰国準備と年度末の招待講演2連発.
早めに発表準備を済ませて,帰国準備(&来年度の準備)も進めていかなければなりませんね.

今年もよろしくお願いします.
@dkitakosi からのツイート