2022/07/26

2022夏の読書週間 ー図書館の利用法ー

 年度初めくらいから,諸々調子が悪い間も幸いなことに読書欲は衰えず,雑誌も新書もその他書籍も関係なく,かなりの分量読んできました.ちなみに,好んで読む本のカテゴリについて,僕はかなり”雑食”で,興味があったらどんな分野でも読みます.

ちなみについ先日も4冊ほど自宅最寄りの図書館から借りてきました.それが以下.

なぜこれらを借りたのかというのは,もしかするとわかる人はわかるかもしれませんが(苦笑),文章作成に関して最近,思うところがあったためで,個人的に文章術を勉強したい,というより、自分が思っている,考えていることを確認するためという意味合いが強いかもしれません.

書籍の知識を本当に生かしたいなら,借りるのではなく買った方が良い,という人がいますが,この意見について,僕はある意味では賛成です.
個人的に図書館では,時間がある時は比較的じっくりと中身まで見て借りるものの,場合によってはタイトルだけ見て”ここからここまで”みたいな感じだったり,面白そう,と思ったものを取り敢えず,といった感じで借りてみることも多くあります.その上で面白いもの,是非手元に置いておきたい,と思った本は,一通り読み終わった後で敢えて購入することもあります.

最近は色々と値上げもしていますし,特に学生の皆さんの場合は書籍購入の予算も限られているでしょうから,図書館を有効活用するのはお勧めです.
ただ,個人的には,やはりどうしても自分にとって重要,と思える本は買って読む傾向が強いですし,自分の子供たちにも活字をどんどん読んで欲しいと思っています(マンガでも).幸い,彼女たちは父に似て比較的読書は好きなようですし,読書購入費用に関しては,分厚い専門書を何冊も,となるとキツイかもしれませんが(苦笑),基本的にどんどん買ってよし,というスタンスです.

実際,僕も子供のころからかなりの本を読んできていて,そういったインプットが今の知識やアウトプットの質・量に確実に影響を与えていると思います.そして,インプット自体は続けていかないと,時代の流れに置いて行かれるような不安感は持っています.
わからないことはネットで調べれば良い,というのも一つの真理なのですが,個人的な考えとして,ネットで調べられる情報は”深さがない”ということと,”真偽不明な情報が多すぎる(真偽を確認するのが難しい)”というところが難しさだと感じています.

本に書いてあったらそれは全部真実か,というと当然そんなことはないんですが,とはいえ,一冊の本を出版する場合,それが自費出版などでない限りはそれなりの数の人間の目による確認があるので,そういったところで一日の長があるかと.
加えて,これはネット上の文章でも良いかと思いますが,やはりたくさん文章を読むことで,自分が文章を書く際に使えるボキャブラリや,こういったときにはこんな表現が使える,といった表現の幅も増えるところがメリットだと感じています.

今,上のリストの3冊目を,それこそタイトルに惹かれて読んでいるところですが,共感できる部分がたくさんあって面白いです.時間があれば,これらの本を読んだ感想についてもアップできればと思っているところ.

2022/07/16

ドラマチックな実話 ー少し落ち着きましたー

 お久しぶりです.タイトルに記載の通り,ほんの少しだけですが落ち着きました.ただ,体力的精神的にはまだまだの状況なので,リハビリがてら少しずつ復活していきます.

そんななか,非常に面白い本に出会いました.

無敵の仕事術 君の人生をドラマチックに変える!
(加藤 崇 著,文藝春秋)

心身ともにすり減っている状況の中でも,読書欲は比較的高く,いろいろな本を読みましたが,なんでこの本を手に取ったのか,実は今でもよくわかっていません.別に仕事の仕方のスキルアップのための知識が欲しかったわけでもないですし,後述しますがこの本,どちらかというといわゆる”HowTo本ではない”です.そういう意味で,この本については,もう少し良いタイトルがあったのでは?とも思っています.

この本は,実話に基づく3つのエピソードをもとに,どうやって自分の仕事にやりがいを見つけ,生きがいをもって生きていくか,ということを,特に若い世代の皆さんに熱意を持って伝えています.どちらかというと仕事術というよりは,生き方を伝えている,とでもいうのでしょうか.
全て,著者である加藤氏が実際に体験した事にもとづいて書かれているのですが,これこそ文字通り,”事実は小説より奇なり”で,本当にこんなことが起こるのか!というほどドラマチックなストーリーで,読み進めながらワクワクドキドキしてくる感覚がありました.そして何より,この著者のパーソナリティに僕個人が非常に好感を持ち,加えて文章が読者をどんどん引き込んでいく感覚にもなりました.

物語のベースは,起業や企業再生といった分野のものなので,学生の皆さんにとってはまだ少し(もしくは全く)遠い世界の話題に思えるかもしれませんが,それぞれの企業は人型ロボットや赤外線を用いた視線認識など,高専の学生にとっても興味のある分野を取り扱っています.ただ,それよりなにより,著者はその成功体験だけをドラマチックに語るだけではなく,その裏に数々の失敗を積み重ねてきたこと,失敗による後悔がスタートラインとなっていることも率直に語っています.

ある意味,現在の僕自身の状況に重なる部分もあり,自分もここから”V字回復”していきたいという意欲を呼び起こしてくれるという意味で,出会うべくして出会った本なのかもしれません.

@dkitakosi からのツイート