2022/07/16

ドラマチックな実話 ー少し落ち着きましたー

 お久しぶりです.タイトルに記載の通り,ほんの少しだけですが落ち着きました.ただ,体力的精神的にはまだまだの状況なので,リハビリがてら少しずつ復活していきます.

そんななか,非常に面白い本に出会いました.

無敵の仕事術 君の人生をドラマチックに変える!
(加藤 崇 著,文藝春秋)

心身ともにすり減っている状況の中でも,読書欲は比較的高く,いろいろな本を読みましたが,なんでこの本を手に取ったのか,実は今でもよくわかっていません.別に仕事の仕方のスキルアップのための知識が欲しかったわけでもないですし,後述しますがこの本,どちらかというといわゆる”HowTo本ではない”です.そういう意味で,この本については,もう少し良いタイトルがあったのでは?とも思っています.

この本は,実話に基づく3つのエピソードをもとに,どうやって自分の仕事にやりがいを見つけ,生きがいをもって生きていくか,ということを,特に若い世代の皆さんに熱意を持って伝えています.どちらかというと仕事術というよりは,生き方を伝えている,とでもいうのでしょうか.
全て,著者である加藤氏が実際に体験した事にもとづいて書かれているのですが,これこそ文字通り,”事実は小説より奇なり”で,本当にこんなことが起こるのか!というほどドラマチックなストーリーで,読み進めながらワクワクドキドキしてくる感覚がありました.そして何より,この著者のパーソナリティに僕個人が非常に好感を持ち,加えて文章が読者をどんどん引き込んでいく感覚にもなりました.

物語のベースは,起業や企業再生といった分野のものなので,学生の皆さんにとってはまだ少し(もしくは全く)遠い世界の話題に思えるかもしれませんが,それぞれの企業は人型ロボットや赤外線を用いた視線認識など,高専の学生にとっても興味のある分野を取り扱っています.ただ,それよりなにより,著者はその成功体験だけをドラマチックに語るだけではなく,その裏に数々の失敗を積み重ねてきたこと,失敗による後悔がスタートラインとなっていることも率直に語っています.

ある意味,現在の僕自身の状況に重なる部分もあり,自分もここから”V字回復”していきたいという意欲を呼び起こしてくれるという意味で,出会うべくして出会った本なのかもしれません.

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