2023/05/13

今読んでいる本,読もうとしている本,習慣的に読んでいる本(雑誌) ー漫画含むー


 先日,某授業をしていて不意に,「最近忙しくて,読みたい本がたくさんあるのになかなか読めていない」という話をしたんですが,ふと,

”どのくらいの本が積まれているのか?=(待ち行列に並んでいるのか?)”

念のため把握しておいた方が良いのではなかろうか(=読めないことがわかっているのに買う本が減るのではなかろうか ^o^;;)と思い立ちました.

僕が,いわゆる読書をする媒体としては2種類あって,電子書籍/実物(!?)の書籍でそれぞれ待ち行列ができています.さらに,一般的な書籍で自分がぜひ読みたいと思ったものは電子書籍で買いますが,興味の有無,自身にとって有益(有意義)かどうか不確実性がある書籍は図書館で”実物”を借ります.加えて,後日電子書籍として購入したり図書館で借りたりすることが難しい,最新の情報が掲載される雑誌の類も,必ずしも毎週ではありませんが特定のものを購入することが多いです.まだあります(笑).僕は小学校高学年くらいから漫画雑誌,および単行本も購入していて,この習慣はいまだに続いていますので,これらも読まねば(?!)なりません.

上記諸々について現時点で,現在進行形で読んでいるもの,”積読”になっているものを,備忘録的にリストアップしておきます.ちなみに僕の読書傾向は”雑食”で,硬軟自在,自分がその瞬間に興味を持ったものは何でも手を出します(苦笑).

  • 今読んでいる本
    • 実物:科学とはなにか ー新しい科学論、今必要な三つの視点ー
    • 電子:「言葉にできる」は武器になる。
  • 積読本
    • 実物:北前船の近代史 ー海の豪商たちが遺したものー
    • 電子:
      • 武器になる哲学 人生を生き抜くための哲学・思想のキーコンセプト50
      • 医者が教える食事術2 実践バイブル
      • 理数探求の考え方
      • 5段落エッセイ指導で日本の子どもが変わる!
  • (比較的)定期的に買っている雑誌
    • THE 21
    • Tarzan
    • 東洋経済
    • PRESIDENT
    • ダイヤモンド
  • 漫画
    • 実物:週刊少年マガジン
    • 電子:
      • ONE PIECE
      • BLUE GIANT
      • クッキングパパ
      • きのう何食べた?
      • 新米姉妹のふたりごはん
      • 今どきの若いモンは
      • リエゾン
      • 極主夫道
・・・改めて並べてみると,猛烈にありますね(苦笑).それに,ほぼ定期的に購入している雑誌もかなりのもの.実際,書籍購入にはかなりの費用をかけている実感がありますが,これらは(漫画も含めて)全て”自分への投資”という実感を持っています.
読書で得られるものは,自分の現在の仕事に関連する知識はもちろんのこと,仕事(特に研究)や自分の人間としての幅を広げられるような知見,それとは反対に,自分がなかなか経験できないような世界観に自分が置かれていると想像を掻き立てられ,非日常を味わえる新鮮な感覚,趣味でもあり日常でもある料理(食べること)の楽しさ面白さを体験できる,等など,即時的なものから明日使えるもの,(以前紹介したリベラルアーツ的に)教養として,”いつかその時が来たら使えるかもしれない知識”と認識しているので,読書で得られたいろいろなものはそのまま自身の血肉となり,自分自身を形成しているという感覚です.

おそらく,一生役に立たない情報もあるかもしれませんが,そういった情報を含めてまるまるインプットしておくことで、人間として余裕,余白というか,良い意味での”遊び”が得られると考えています.

読書と並行して,最近は英会話のレッスンも再開しています.英会話はある意味,直接的に僕の仕事とも関連してくるスキルかと思いますが,いつも思っているのは,
”どうせ英語を話すなら,自分や日本について,相手のメリットに繋がるようなコミュニケーションを実現したい”
ということ.
たくさん単語を知っている,発音が良い,むずかしい文法を駆使できる,流暢に話せる,といったスキルがあったとしても,自分について,自分が暮らしてきた日本という国やその文化について,まともに知らないようであれば,
”ただ英語が話せるだけのバカが,自ら恥を晒すために流暢に英語で話している”
に過ぎないと考えています.これは別に,日本のために頑張れ,という話ではなく,自分が育ってきた国のことくらい,海外の人に説明できるようになっておかないと,海外の人から(どころか自国の人間からも)尊重されるような人間にはなれないよ?という意味です.

これはある意味,言語という意味では同様の”プログラム”にも共通すると感じていて,ただただスキルがある(流暢に喋れる, プログラムの複雑な/最新のスキルを有している,などなど)だけでは意味が無く(場合によってはむしろネガティブな影響がある),その能力を使ってどれほど周囲に良い影響を与えられるか,その能力を有意義な対象に対して活用できるか,といったところがより重要になると思っています.

・・・途中で脱線した感がありますが(苦笑),とにもかくにも僕が意識していることは,自分の全ての活動は自分の今後の全てに直結しているし,より良い今後(プライベートも仕事も含めて)のために役立つと思える活動については,(他の人から見て)無駄に見えたとしても,むしろどしどし積極的にやっていこう,ということです.

もしかすると遠回りに見えることもあるかと思いますが,それこそ”急がば回れ”の精神かと思っています.自分の人生にどのような知識やスキルが必要になるかは,ざっくりとはわかるかもしれませんが,実際に全てがわかることはありません(それこそ、情報系なら数学の知識やプログラミングスキルが大事,ということは,おそらく誰でもわかるので重要性は低いです).もしかすると大事かもしれない,と思ってインプットしておいた知識が,思いがけないところで自分の仕事やプライベートの充実に繋がっていく可能性があることを意識して,様々なインプットを積極的に(特に,時間が大量にある学生のうちに)実施しておくことを,強くお勧めします.

2023/05/02

Village ーある種,最低で最高に刺激的な作品ー

 昨日のスーパーマリオに続き,今日は1人でレイトショーで観てきました.



非常に良い意味で,過去最高に頭を働かせる必要がある作品だったと思います.

ストーリー的には,誤解を恐れずに言えばシンプルなものかもしれません.
過疎の村に金を呼び込むためゴミ処理施設を作ろうとする者,反対する者.出来上がった施設で働く者,働かざるを得ないものの不満を抱き続ける者.自身はこれ以上ないほどに頑張っているのに全く報われない者,本人は全く努力していないのに生まれ and/or 財力でデフォルトで良い立場にいる者,といった,それぞれの差異に応じた”区別,差別”といったものが露骨に描かれています.

実際に現状,ここまでの状況があるとは信じたくないですが,状況としては(世界のどこでも,日本でも)十二分にあり得るでしょう.
そのような過酷な状況の中で,主人公の優(横浜流星)がどのような感情を抱いていたのか,また,どのような感情からその振舞が引き起こされたのか,それぞれのシーンで考えさせられる点が多くありました.

が,問題は(?!)実質一番最後のシーンで,主人公の優が…するところです(これから観たい人もいるでしょつから,伏せておきます).

このシーンは…個人的に非常に悩ましく,かつ素晴らしいシーンだったと率直に思います.
この映画を観た人の感想はさまざまだという評判を聞いていましたが,まさにその通り,結末は視聴者に完全に委ねられていて,かつ,その理由も同じく,観た人の解釈次第だといって良いでしょう.

この考察/評価ができる or 楽しめる/悩める・苦しめる人は,その時点で幸せ(?)です.ぶっちゃけ,自分にとって都合の良い(ハッピーな?)エンディングに持っていくことも可能かもしれません(ストーリー的に厳しいかと思いますが).とは言え,この映画の素晴らしさはまさにこの「余韻」にあると言って過言ではないでしょう.

ここまで,鑑賞者に深く考えさせる作品には中々お目にかかれないという意味で,連休が始まったという多少寝ぼけ気味の感覚が一気に研ぎ澄まされた印象があります.
…なんて無難にまとめていますが,とうの鑑賞者である私自身,結末をどう解釈するか,いまだに考察中(=楽しんでいる最中)です.

最後に,今回,主演の横浜流星さん,じっくり演技を見たのは初めてですが,凄い俳優さんですね.まだ26歳と若手と呼ばれる年代なのかもしれませんが,今後が非常に楽しみな方.そして,なんと言っても一ノ瀬ワタルさんと古田新太さん,西田尚美さんに杉本哲太さん,周りを固める俳優陣,全員”最低で最高”でした.

2023/05/01

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー ーマリオ世代(!?)は必見ー

 一足早く公開されたアメリカでも大好評だそうですが,ここ最近見ている他の映画の予告編で紹介された時点で,観るのは確定していた映画です(笑).



はっきり言ってタイトルの通り,恐らくスーパーマリオのゲームを一度でもプレイしたことのある人であれば,楽しめること請け合いでしょう.特に(年齢がバレますが ^o^;;)初代ファミリーコンピュータ用ソフトとしてリリースされた初代スーパーマリオ,ディスクシステム(懐かしい!)でリリースされた2,スーパーファミコン(これまた懐かしい)でリリースされた3をプレイした世代であれば,諸々文句ナシに楽しめるはずです.

と書くとオールドファンのみにハマる映画のように思われますが,ここ数日の盛況っぷりを見ると,最近のマリオファンの皆さんにも見事にハマっているようですから,ぶっちゃけ全世代にハマるのでしょう(すいません.最近のハードウェアは持ってないので,ここ最近のマリオ関連ゲームは一才プレイできていないのです).

ということで,以降はいわゆる”オールドファン”向けに書かせてもらいますが,その前に全世代向けに全世代向けにお勧めしておきたいのは,”3Dで観るのが超お勧め”ということです.2Dで見ていないので2Dがダメというつもりはないし,2Dで見ても十分に楽しいかとは思うのですが,アクション映画としても秀逸な本作品,コメディ要素もあるんですが,アクションもコメディも,3Dで見た方が確実に楽しめることと思います(2Dよりちょっとチケットが高いですけど).

ここからが本題(!?)で,まず,ストーリー的には破綻なく無難にまとまっている,というと可もなく不可もなくのように思えるものの,そもそもゲーム世界とリアルを結ぶシナリオがスムーズに感情移入できる時点でかなり秀逸なシナリオだと思えます(これも”マリオ世代”であるからかもしれませんが).
アクションが大迫力,かつ,コメディ要素が全開であるのも魅力的で,ほぼ満員の劇場ではあちらこちらで子供達の爆笑が響いていました(と書きつつ,当の自分も大笑いした箇所少なからずでした).
最近のハリウッドCG映画の技術は凄まじく,実はこちらでは紹介していないんですが,1ヶ月ほど前に”長靴をはいた猫”を観た時も全く同じ感想を抱きました.

加えて,初代マリオ世代にとって泣けたのは,要所要所で奏でられる”懐かし挿入曲”でしょうか.詳細は省きますが,日本では某青春ラグビードラマの主題歌として大ヒットした名曲や,AC/DC,A-haの名曲が,それぞれのシーンを効率的に彩るタイミングで見事に融合していて,これはまさに”当時のプレイヤー”をターゲットにした演出のように思いました(とは書きつつ,楽曲のクオリティは世代を超えると思いますし,そういう意味でも効果的なタイミングでインサートされていたように感じています).

なんと言っても,クッパ(ラスボス)がいい味を出しています.
この作品を視聴予定の皆さんには,是非,本当に,最後の最後まで,しっかりと見てほしいと思います(エンディングロールの途中でおかえりになった皆さんは・・・).
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