2020/03/21

例年と違う年度末

昨年度の今頃は,1年間の台湾での在外研究期間も残り10日となって,日本に送り返す荷物の発送手続きをしたり,帰国後早々の授業の準備をしたりと慌ただしくしていた一方,精神的にも肉体的にもかなり余裕があったと記憶しています.

一方,今年度末である今現在,もちろん台湾で在外研究中と日本で通常業務中という状況の違いは言わずもがなですが,それに加えて今は“コロナウイルス禍”というネガティブな事態がここしばらくの年度末と比較しても明かな相違を生んでいます.
個人的には,やれることをやるしかないし,その前提で生活をしている分には大きな不便もないんですが,いろいろと自粛ムードが漂って(とくに今回は“お上から正式な要請”があったり)社会全体がどんよりしている感じは、9年前の東日本大震災の時に似ているような(あの当時は実際に物流が滞ったり,今と比較にならない数の人が亡くなったりと,良くも悪くも目に見える形のダメージがありました).


さらに、あの当時はまだいなかった子供が今は二人もいます.そしてそのうちの一人は見事に(!?)小学校休業の煽りを受けて自宅で自習状態に・・・.周りの人の様子を伺うと,友達と遊べない,自由に外に出られないストレスを強く感じている子供たちもいるようですが,今のところ,一見する限りウチのチビたちはそこまでの状況にはなっていないようです.室内に一定数,一定時間以上の滞在はNG,屋外でも一定時間以上,一定の密度以上で滞在するのはNGなのでしょう(じゃないと、いわゆる”花見”を自粛せよ,ということにはならないはず。文字通り、ただ「花を見ながら歩く」のはOKでしょうねきっと).そんな状況で東京高専の卒業式も保護者の参加はNG,娘の小学校の卒業式も同様となる予定で,卒業生の保護者は涙ながらにどうにかならんか?と保護者会で訴えていましたが,恐らく方針はかわらないでしょう.
ですがね,それより何より,通勤のあの電車をどうにかしないことには状況は変わらないように,個人的には思います(結果論になりますが,大規模イベントの自粛や小中高の休業を1ヶ月続けるより,通勤を10日間停止,同時に学校も10日間休校とした方が,後々の人々の健康や経済に与える影響は少なかったんじゃないか,と個人的には思っています.あくまでも”たられば”ですが).

今となっては,年度末キャンセル・延期になった様々なイベントのことを思い返してもしょうがありません.来たる近い and/or ちょっと遠い未来のイベントをどうやったら実施できるか,どうやったら様々な環境をより良い方向に持っていけるかを考えるしかないですね.
職業柄,という面もあり,オカルト的なものを信じませんが,ある種の言霊的なものは,科学的にも根拠があると思っています.ネガティブな発言をしたりやる気の出ないポーズをとることで,自らに暗示をかけてしまったり,交感・副交感神経のバランスが悪くなって,結果として心身にさらなる負担がかかってしまうような.
そういった”ネガティブスパイラル”には絶対に陥らず,心身ともに健全な状況を自分だけではなく周囲にも波及させた一ところ.

某都内(というにはインパクトのある場所ですが)で開催される国際会議への参加も決まりそうですし,年度末に行けなかった台湾にも,なんとか夏休みには行きたい.初冬に開催予定の同じく台湾での国際会議は,主催が在外でお世話になった大学なので,これまたなんとしても行きたいと思っています.
これら,ほぼほぼ自分ではコントロールできない諸々の影響に左右されるので,行けたらラッキーダメならしゃーないという心持ちで,目の前のタスクを一つずつ潰していこうと.

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