2010/06/21

つばめ

W杯もゆっくり見ていられないほどの忙しさで、こっちもすっかり御無沙汰です(およそ3週間ぶり)。
まぁ、このくらいはいつものことと思っていて下さい。

さて、W杯以外で最近ちょっと気になった話題と言えば、


一時期、事業仕分けで話題となったスーパーコンピュータとは別のスーパーコンピュータですね。開発費用も維持費用もかなりかかっていますが、個人的に、科学の進歩にこのような”投資”は必要だと考えています。某与党の議員さんが言った、”一位でなければいけないんでしょうか”という質問については、いけなくはないだろうけれど、一位になる努力はし続けなければいけない、と思います。ただ、あくまでも我々国民の税金が使われる事業ですから、それが正しく、かつ、効果的に利用されているかは定期的に調査されるべきで、現状もしくは今後に見合わない状況であれば適宜修正していくべきものとも思います。

話はずれましたが、このスーパーコンピュータ、

理論性能は163.2TFLOPS、実効性能は87.01TFLOPSにまで引き上げられて現在に至る

そうです(TFLOPS = テラフロップス:1秒間辺りに可能な浮動小数点演算の回数~興味のある人は調べてみて下さい)。そんなにお金をかけてこんな高性能なコンピュータを何に使うのか、という疑問もあるかもしれませんが、必要ですね。計算速度の飛躍的向上によって、今までは不可能とされてきた計算が実行可能となってきた過去があります。かくいう私の研究も、多分10年前、20年前では計算に時間がかかり過ぎて実用的でないと結論付けられたかもしれません・・・が、現在では(家庭用とは言わないまでも)一般に購入できる計算機で”現実的な時間で”計算可能になっていますから。

結局のところ、開発費がいくら、とか、性能がどうだ、とかいう議論は、このコンピュータが生まれたてで、まだ何も成し遂げていないから騒がれるものだと思われ、これを使った大規模計算によって画期的で我々の生活に役立つような成果が得られれば、評価は自然とついてくるのでしょう。そういう意味で、せっかく開発された高性能コンピュータ、様々な用途でどんどん活用して欲しいものです(僕も使いたい)。
報道への希望としては、完成したことでニュースは終了ではなく、それがどんなことに役立ったのか、今後どんなことに役立ちそうなのか、といったところまで伝えてほしいですね(使う側が、一般の皆さんに対して発信するという姿勢も必要でしょう)。リンクタイトルにもなっているように、多くの苦難を乗り越えて地球帰還を果たした”はやぶさ”が良い例です。

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